2014年12月16日火曜日

野党再編は民主党分裂から

民主党内でゴタゴタがあるとメデイアの
中継車が集まる民主党本部まえ
2012.6.3 撮影
選挙後一挙に進むかどうかは分からないが、野党再編は民主党の分裂から始めるべきではないか。反自民の受け皿に「民主党」と書きづらい面があるのは確かだ。「野党再編は第1党である民主党を軸に」という考えが民主党の願いだろうが、保守、革新入り乱れて政策にまとまりのない民主党に近づく政党があるのか。

今回の選挙でも協調関係を築いた選挙区もあるだろうが、維新の党の橋下さんはある選挙区では民主党を持ち上げるが、他の選挙区では「連合に支援されている民主党で行政改革などは出来ない」と批判する。こんな姿を見ていると野党再編も難しいと感じざるを得ない。

自民党が長期政権を担うことが出来たのは党内に保守系、リベラル系グループが存在し、お互いに切磋琢磨する中でバランスの取れた政党になり社会党や民社党の存在感も薄かった。

ところが今の民主党は180度考え方の違う保守系、革新系が10~15人程度の構成で5~6グループが存在し、政策的に一本筋の通ったところがない。ただ支持母体として連合に支援されていることは集票には欠くことの出来ない組織であるが、それが政策に大きな違いがでてまとまりの悪い政党になっている。

2年前の衆院選で政権の座から滑り落ちたとき、民主党は再建が喫緊の課題だった。その時、手を上げて代表になる人物が現れず、海江田さんが男気で名乗りを上げ代表の座に着いた。

党の顔として異論も続出したが輿石さんの支持もあって党運営を担ったが、若手、中堅議員は党改革を主張し代表選前倒しで新しいイメージ作りを狙ったが海江田さんはウンと言わなかった。

代表を辞めさせる規定はなく、本人が辞任しない限り策はなく党員は悶々としていたはずだ。新聞報道によるとその間、海江田さんは輿石さんがまとめている民主党参院議員の支持に負うところが多かったようだ。

解散総選挙が近づいてくると前原さんが海江田さんに「新党立ち上げ」を迫ったようだが海江田さんは拒否したようだ。

そして、今回の総選挙では議席数を伸ばしたが、自らの選挙区で落選が決まり辞任の決意となった。

16日の新聞は海江田さん辞任、再編か再建かのニュースで溢れた。民主党がこれほど注目されたのは最近ではなかったことだ。

今後どうするかはなかなか決まらないようだ。

通常なら岡田代表代行、枝野さんを中心に党運営をするところだろうが、それが決まらないことに今の民主党の内部事情がありそうだ。

健全な野党再編に向け民主党はグループ別に分裂、解党し保守系は維新の党などと連携し新党立ち上げ、革新系は社民党に合流したり、弱小政党として独立した方が良いのではないか。


民主党がゴタゴタを繰り返している内は再編など出来ないのだ。

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