2014年12月31日水曜日

STAP細胞疑惑解明(2):何故、発想者のバカンティさんの責任に言及しないのか

STAP細胞疑惑解明は、小保方さんらの研究不正で終わろうとしているが、何故、STAP細胞研究着想、発想者であるバカンティさんの責任に言及しないのか。ハーバード大医学部大学院ブルガムアンドウィメンズ病院の麻酔科の教授であるバカンティさんの責任なしに疑惑解明など出来ないと思う。

従来言われている遺伝子操作などすることなく、外的刺激である酸処理とか細い管を通すことにより成体内に極少数存在する休眠状態の多機能細胞を選別することが出来るという発想が正しかったのかどうかだ。

今回の小保方さん自身による検証実験及び理研の検証実験では「STAP細胞存在せず」の結論に達した。

調査委員会の最終的な結論は「誰かが故意に混ぜたES細胞に由来する可能性が非常に高い」と言うことでES細胞である疑いが出ているのだ。

自らの検証実験でも小保方さんは再現できなかったが「結果に困惑している」とコメントするばかりで暗に「STAP細胞はあります」と主張しているようなものだ。多くの人が本当のことを聞きたいと思うが本人は逃げの一手で、理研は早々と退職を認めた。。

ところが発想者たるバカンティさんも窮地の小保方さんを擁護する立場にあったにもかかわらず可笑しな動きをした。

バカンティさん自身はSTAP細胞の再現実験をやっていないのではないかと疑問が出てくる。脊髄損傷の患者に適応したいとも言っていたがどうなっているのか。

論文どうりの酸処理では再現できないというと、細い管を通す必要があるという。それでも第三者による再現実験が不可能となると「簡単に出来ると言ったのは間違いで、実験担当者のテクニックに負うところが多く簡単にはできない」という。

次から次に作成法が公表されるので専門家は疑念を持ちだした。

STAP論文の撤回にも最後まで反対したのはバカンティさんと小保方さんだ。論文を撤回すると「STAP細胞発想」まで撤回することになるので抵抗したのだろう。

そのバカンティさんも所属する病院に1年間休職を申し出たという。誰でもSTAP細胞に関連してと思うが明確ではない。病院もSTAP細胞疑惑で調査していると言うから何か思うことがあったのだろう。

今までの報道を見ると、小保方さんは大学院時代に再生医療に興味を持ち東京女子医大と早稲田大との共同研究機関からバカンティさんの研究室に移った。ここで小保方さんは成体内にごく少量存在する多機能細胞(?)ではないかとみられている小さな細胞を細いガラス管を通して選別する実験を行っていたが、選別ではなく、細い管を通すことで幹細胞が出来ているのではないかとの発想を得たようだ。

遺伝子操作ではなく簡単な外部刺激(酸処理や細い管を通す)だけで多能細胞にすることが出来るのであればiPS細胞やES細胞を越える細胞とおもっても不思議ではない。

でも、このSTAP細胞も第三者による再現実験成功で初めて認められる理論であって、小保方さん本人の再現実験も失敗、理研のあらゆる角度からの再現実験にも失敗したことを考えればSTAP細胞の発想は間違っていたことになる。


あの異例のSTAP細胞論文発表記者会見の直後、新聞報道によるとバカンティさんが「アイデイアは私が出したものだが、今更そんな事を言っても大人げない」とコメントしていたのを覚えている。だったら小保方さん、理研の幹部ばかりでなくバカンティさんも責任を追及されて当然と思うのだが。

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