2015年2月7日土曜日

STAP細胞疑惑・小保方さんを刑事告発:これで白黒をはっきり出来るか

STAP細胞疑惑が刑事告発されたが、これで白黒をはっきり出来、悪循環を絶てないか。先週に引き続きFRIDAY(2015.2.20)に「小保方晴子「私は盗ってない」の大嘘暴く」の記事が載っていたので購読した。先に「兵庫県警は受理し捜査に着手すべきだ」という記事を掲載したが、今週号では告発した石川さんと小保方さん側でやり取りがあったようだ。

小保方さんの代理人(?)である弁護士が、「彼女は盗っていないと言っている。第一動機がない」、「盗ったという時期は既に実験も終わり論文執筆の時期で盗って何になるのか」、そして「そもそも誰が被害者となるのか」と疑問を投げかけている。

「そもそも誰が被害者なのか」と言うことは、当事者能力(?)の問題だ。理研とか文科省が訴えるのであれば分かるが「理研OBの石川さんは無関係ではないか」と言うことなのだ。

これに石川さんは、ハーバード在籍のまま理研で研究しているときにES細胞を盗んだことになる。その価値も4000万円にもなり不正や捏造では済まされない犯罪行為で、このほかに人件費、実験費、検証実験に多額の費用がかかり全て税金から捻出されていると言うのだ。

肝心の理研が腰砕けだから石川さんが替わって刑事告発したことになるが、後々問題になるだろう。

「盗んでいない。動機がない」と言うが、石川さんは十分な証拠を確保しての告発だという。

動機は十分にあるのではないか。自らの検証実験でも作成出来なかったSTAP細胞を「成功した」と言うには何かを混ぜるしかない。CDBではES細胞の研究をやっていたのだから入手するのは比較的楽ではないのか。今まで研究してきた実績(?)、今後の研究生活を維持するにはES細胞を混ぜてSTAP細胞を作る捏造するしかない。

しかし、こんなイカサマをしていつまで研究が持つのか。そう遠くないうちにバレバレになるのは分かっていることだ。寧ろ論文を発表して直ぐに不正、捏造の疑いが出て来て論文撤回に至ったのは運が良かったのではないか。

最後までSTAP細胞を信じていた笹井さんだって後々疑惑がばれた時、どうするつもりだったのか。それこそ大恥で研究生活を棒に振ること確実だったのではないか。

小保方さんの「今日失敗したら明日は止めようと思いながら5年が過ぎた」のコメントは多くの日本人に感銘を与えた。でも「今日失敗したら明日はES細胞を混ぜよう」と思いながら5年が過ぎたとも考えられる(勿論、自ら混入したのであればの話だ)。

また、「盗んだ時期」(紛失した時期)も問題になる。石川さんは若山研究室が山梨大へ移る2013年1~3月と主張しているが代理人は、その時期は既に実験も終わり論文を執筆していた時期だと反論する。

2011年11月にキメラマウスの作成に成功し若山さん達は「胸が躍った」と述懐しているから、混入するとすればそれ以前になる。

でも石川さんは詳細は言えないが、盗まれたとする時期は小保方さんが実験をやっていた時期と全く矛盾しないという。

実際に裁判になると証人とか証拠がしっかりしているか。

石川さん側は理研や若山さん達がどの程度協力できるかだが、理研はあること無いことが表沙汰になるのを嫌っているようだし、若山さんには今回の事件を起こした責任がある。ES細胞を盗まれたという前に管理責任はどうだったのかと言うことだ。

逆に小保方さん側には無罪を主張できる証拠があるのか。そして証人を探すことが出来るのか。

代理人は相変わらず「小保方叩き」と批判するが、小保方さん自ら出て来て真実を話さないから議論が飛んでいくのではないか。


今回の刑事告発で「STAP細胞は何だったのか」→「いや、ES細胞では」→「誰が混入させたのか」→「私はやっていない」の悪循環は絶ちたいものだ。


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