2015年2月15日日曜日

これしかない理研改革:野依理事長引責辞任と特定法人指定先送り

本当の理研改革は野依理事長の引責辞任で責任を明確にすることと、特定国立研究開発法人への指定を先送りするしかないのではないか。今回のSTAP細胞論文捏造事件も小保方さんの単独不正行為で終わらせようとしているし、十分な研究費で優秀な研究者を招き入れようとする特定法人指定を急ごうとしている。

これでは実効性のある改革は出来ない。理研は形式上は再発防止、組織改革で経営戦略会議、運営・改革モニタリング委員会のような第三者委員会で推進しようとしているがYESマンを集めた組織で改革のチェックが出来るのか。

今回の責任で、理研はノーベル賞受賞の野依理事長を守ることを第一に考えているので理事連中やセンター上層部の責任の取り方が曖昧になっている。

張本人の小保方さんが懲戒解雇であることは当然としても既に退職しているので実効性はないという。丹羽さんは厳重注意、竹市さんは譴責処分、笹井さんは故人なので公表せず。
若山さんは出勤停止処分だという。ノーベル賞候補にも挙げられていたと言う研究者が論文捏造に気がつかなかったのだからお笑いだ。

若山さんは当時理研の研究室に始めて小保方さんを招き入れた責任者だ。もっとしっかりチェックしていればこのようなイカサマ研究を広めることにはならなかったのではないか。もっと重い処分を考えるべきだったのではないか。既に退職しているとは言え山梨大で教授をやっている。「今回の処分を真摯に受け止め研究の質の向上に努める」という意味のコメントを発していたが、それで十分と考えているのか。

野依理事長や理事連中は報酬の1/10、3ヶ月の返納でお茶を濁そうとしていないか。他人には厳しく自分には優しくでは誰も納得しない。

今回の事件は日本の科学界の信用を失墜させた責任は大きいと言いながらこの程度の責任と考えているとしたら組織のトップに立つ資格はない。理研のHPを見ると立派(?)な研究、世界的賞の受賞のニュースが載っているが違和感を感じざるを得ない。

理研の上層部からして小保方さんのペテン師的プレゼンテーションに騙されていたのだ。

更に、今回の不正の要因にもなった特定国立研究開発法人への指定も理研は先送りした方が良いのではないか。

研究費が十分に使え、高い報酬を払えば優秀な研究者を海外から招き入れることが出来ると言う発想はどうなのか。地方大学でも世界に誇れる研究をしていることを青色LEDの受賞は教えてくれたはずだ。

今までのノーベル賞受賞者を見ると、研究費は十分ではないのに優れたアイデイアで勝負している。おカネが全てではない。

野依理事長自らの引責辞任、特定法人指定先送りで理研の責任を示せ。


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