2015年3月1日日曜日

【検証】STAP細胞捏造事件:その「支え手」はトップレベルの科学者だったと言うことか

STAP細胞捏造事件で「STAP細胞はある」と嘘をついた「支え手」はトップレベルの科学者ではなかったのかという興味ある記事がmsnニュース(2015.3.1)に掲載された。精神科医である片田珠美さんの「【精神科女医のつぶやき】小保方さんの場合は誰が? 嘘のかたわらに必ずいる「支え手」」という記事が目についた。

それによると、WHOの医者だと嘘を突き通していた40代フランス人男性が、嘘がばれたために妻、2人の子ども、両親を殺害して自宅に火を付けたという例を紹介している。「ええかっこしい」でついた嘘から殺人犯になってしまったのだが18年間も騙し続けたらしい。

電話1本、WHOにしていれば崩れ落ちるはずだったが、WHOへの電話を固く禁じていたが、ある時妻が電話して嘘がばれたのだ。

片田さんは、一人の嘘つきの周囲には、嘘をつき続けることを可能にする「イネイブラー(支え手)」が必ず存在し、STAP細胞をめぐっても小保方さんの周囲でトップレベルの科学者達が「支え手」になっていたのではないかとみている。

そこで誰が「支え手」だったか考えてみよう。

当時の理研の自らの研究室に招きいれた若山さんは「支え手」の最右翼ではなかったか。おまけに実験ノートや実績を調べていれば簡単に分かることを怠った責任は大きい。捏造が指摘されて最初に論文撤回を提案したが小保方さんには脅されたらしい。

亡くなった笹井さんは理研内でも諸手続を省略して秘密裏に事を進めたし、竹市さんも「私は信じたんです」と言ったように「支え手」のトップ科学者達だ。

それにイカサマ科学の発案者であったバカンティさんも最後まで論文撤回に反対した「支え手」だ。第三者が再検に失敗する度に新しい製法を提案し混乱させた。

また、小保方さんをしっかり指導する立場にあった早稲田大での指導教官、東京女子医大での共同機関の指導教官も「支え手」だろう。

更に、STAP細胞の存在を信じた言論人、テレビの情報番組のキャスター、小保方さんの検証実験への参加を強く押した文科相、科学担当相も「支え手」になるだろう。

こういった支え手の意見が日本学術会議や日本分子生物学会の提案を押しのけてSTAP細胞論文捏造事件の解決を遅らせ、日本科学界の信頼を大きく失墜させたことになる。


再生医療分野の経験が5年と浅い研究者がノーベル賞クラスの研究成果を成し遂げたという嘘の裏にはこんな「支え手」の存在があったのだ。

【後記】
この人も「支え手」の一人のトップレベルの科学者だったのだろう理研理事長の野依さんが、やっと辞任の表明をした。

STAP細胞捏造事件からの理研の立ち直りを見届けての辞任と言うことらしいが、自分の任期中に世界三大不正事件とまで言われた論文捏造事件を起こし、日本科学界の信頼を失墜させた責任は重く、野依さんの運営能力に大きな疑問があったが、その責任者と言うべき立場の野依さんが理研立ち直しの責任を果たしたと言うが本当に大丈夫なのか。

もっと早く辞任し、新しい理事長で立て直しを図るべきではなっかたのか。
                                                 (2015.3.6)

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