2015年6月18日木曜日

18歳から選挙権:「誰に一票を投じるか」の判断が容易に出来るか

若い人たちで賑わう国会見学
70年ぶりに年齢引き下げにより18歳から選挙権が与えられることになったが。「誰に一票を投じるかの判断」が出来るかどうかが重要になるが、最終的には悪さ加減の少ないのは誰かということになるのか。面倒なので「棄権だ」ということにならないか。

大人だって候補者を絞り込むのは難しい。「友達だから」、「以前から支持しているから」という理由であれば簡単だが、何もないところから選ぶのは一苦労だ。

国政選挙でも地方の選挙でも若者の投票率は低いはずだ。衆院選でも20歳代の投票率が33%で全体の投票率53%より低く、60歳代の投票率68%の半分程度なのだ。

それが18歳まで下げると、投票率は上がるのか、否更に下がるのか。若者の投票率の低さを心配する者は多いだろう。

あるアンケート調査で若者に「どうすれば良いか」と問うたとき、若者の多くが「政治に参加する機会が少ない」と答えていた。

一番の参加の機会は選挙なのだが現状は低い参加率だ。「政治を身近に」とはよく言われるが「世情の悪さは政治の悪さ」と感じる若者が多いのか。

高校では模擬選挙をやって若者の意識を高めようと試み評判がよさそうが、実際の選挙では私だって「誰に1票を入れようか」と苦労する。

その一つに候補者の主張を一覧などで比較することが難しいのだ。選挙公報もあるが自分の主張点を勝手に記述するので他の候補者との比較が難しい。ワンイッシュで選ぶ場合もあれば200近い政策公約から自分の要求と合致するのを選ぶ場合もあるだろう。

NGOかNPOが各選挙区の候補者の主張を一覧表で簡単に比較できる選挙資料を作って配布すれば一つの判断材料にはなるのではないか。そうすれば何をやるために立候補しているか分かるし、大した目的もないのに立候補している候補者を落とすことも出来る。

選ぶ政党と候補者に整合性がとれない場合もあるし、積極的には選べないが「悪さ加減の少ないのは誰か」で選ぶ場合もあるだろうし、適当なのが見つからなかったので「今回は棄権」という場合もあるだろう。

「棄権だけは止めてとにかく投票所へ行け」とどう教えるか。

各政党が若者向けに工夫を凝らすだろうが、それが大人にも良い影響が出るようになってほしいものだ


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