2015年6月17日水曜日

維新の会の橋下さんという虚像に惑わされるな

維新の会の橋下さんという虚像に惑わされるな。維新の会の最高顧問である橋下さんにどこまで期待できるか。橋下さんの人気を利用しようとする安倍さんやメデイアの情報に惑わされず冷静に見る必要があるのではないか。安倍ー橋下会談で、しばらく静かだった橋下さんの動向が騒がしくなった。メデイアも一斉にその言動を追う。

維新の党も橋下さんを担ぐ大阪グループと松野さんを中心に民主党などとの再編を試みるグループの不統一が目立ってきた。大阪グループは安保法制では対案を出し、労働者派遣法改正では「同一労働、同一賃金推進法」提出で政権側と修正協議をしようとする。

橋下さん率いる大阪維新の会は安倍政権へ接近し政策でも修正協議で自分たちの主張を通そうとするが、松野さんグループは政権とは距離置き再編を狙う。

同じ党内で全く違った方向を目指す。しかも橋下さんは地方自治体の首長であって国会議員ではない。なのに例え創業者だと言っても国政へも影響を及ぼそうとするのは可笑しい。憲法の精神は、国政は私たちが選挙で選らんだ国会議員に託されている。ところが維新の会は国会議員でない橋下さんの考えで動いている。

大阪だけの地方限定の政党であれば仕方ないが、一応は国政政党だ。その国政政党が橋下さんの動きで右往左往している異常な政党としか思えない。

しかも議員は橋下さんの人気に預かって議員の席を確保しようとしているのが明々白々だ。選挙では看板代を納めて公認してもらう。候補者の質はどうかというと泥船の民主党から逃げた国会議員、民主党では勝てないと思い鞍替えした国会議員、そして他は小西議員を見れば推測できる。

橋下さんの人気が陰らない限り全国区で勝てるかもしれないが地方区では無理だ。

そして橋下さんの政治手法にも問題がある。「行列の出来る法律相談所」で人気を博した弁護士だったが、北村さんという正論を吐く弁護士がいる一方で、橋下さんは敵と見なし違った方法で論破する手法を政治家になっても使っている。

敵は中央官庁や官僚、公務員、労働組合、利得権益者だから橋下さんが攻撃すれば市民、府民は「その通りだ」と拍手を送る。それが人気にもつながっている。橋下さんもパホーマンスに余念がない。

メデイアも橋下さんは記者会見で発言するのでニュース性がある。情報提供者としては打って付けなのだ。メデイアは必ず報道するので「橋下さんは頑張っている」と誤解を与える(?)。

橋下さんが実際にどういう業績を上げているのかは東京に住んでいては分からない。ある著名な支持者だった人が「壊すことはしたが、何も構築できなかった」とメデイアでコメントしているのを見たことがある。何故か小泉さんを思い出す。小泉さんも壊して終わった。

また、メデイアの報道によると国政への進出を考えているらしい。

安倍さんだって橋下さんの人気は捨てがたいと見ている。国政で発言することは安倍政権にとってもメリットがある。維新の党がどうなるか分からないが政権側に寄り添う政党を作っていくのか。今は是々非々で対応すると言っている。

でも橋下さん率いるグループがどうなるかだ。今維新の党は確か51人ぐらいだったと思うが、その中で大阪グループは十数人ではなかったか。

残りの40人ぐらいが橋下さんをどう見ているかだが、大阪限定の人気ではないか。安倍政権に寄り添って力を伸ばそうとしても余り期待出来ないのではないか。

寧ろ、安倍政権が終われば橋下さんへの自民党の見方も変わってくるはずだ。自民党大阪府連は橋下さんを良くは思っていない。

例え橋下さんが大阪維新の会を引っ張って国政に出たとしても数次の選挙で陣容は先細りになることは自明の理ではないか。

橋下さんの一時の力で国政を混乱させることは望まない。





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