2015年7月13日月曜日

何故、安保関連法案は「丁寧な説明がされていない」と思うのか

何故、安保関連法案というと「丁寧な説明がされていない」と思うのか。国会審議も100時間を越え、安倍さんは「決める時には決める」と強調するようになったが、メデイアの調査によると80%に近い人が「丁寧な説明がされていない」といい、今国会での成立に反対する。

80%ということはほとんどの人が感じていることだろうが、どんな手段で情報を得ているのか。新聞、テレビのニュース、情報番組、NHKの国会中継、週刊誌、WEBニュースがあるだろう。

紙媒体の情報では記者や編集者、テレビでも編集者の意向によっては伝え方が違ってくるだろう。記者や編集者の眼鏡を通しての情報入手になる。安倍政権がメデイアを牽制するのもそのためだ。

一方、NHKの国会中継は総理、担当大臣などと与野党の質問者との質疑で情報を得ることが出来るが何しろ長いときは7時間もテレビの前で視聴するのは大変だ。編集者の手が加わっていないからそのままを聞くことが出来る。

選挙区対策もあるのだろうが、野党の質問者はフリップまで用意し政府を追及するので何を質問しているか分かるが総理をはじめ大臣の答弁はペーパーの棒読みだ。早口で喋るから何を言っているのか理解出来ないことがある。

これでは質問者と官僚の質疑応答だ。以前官僚による答弁は控え担当大臣が答弁することになったが、きわどい質問になると官僚が耳打ちしたりペーパーを手渡しアドバイスする。大臣はよく理解出来ていないままで答弁している時もある。

しかし、なんと言っても各党の代表が同じ質問を繰り返すから何が解決し、何が分かっていないのか分からない。大臣も同じことを質問されるので「先ほども答えましたとおり」とか「午前中にも答えましたとおり」となるし、その時々で答弁の内容が食い違い、質問者に突っ込まれるときがある。

又、担当大臣が答弁に窮すると安倍さんが手を挙げて代わりに説明しようとするが、担当大臣よりも安倍さんの方が良く分かっているとはどういうことかと思うが、質問内容をはぐらかし自分の知っていることを答えているようだ。質問者に「私の質問に答えていない」と批判される。

そして今回は11本の法案を安全保障関連法案として1本に統括しての審議なのだが、質問がどの法案のどの条文について質疑をしておいるのか分からない。政府は質問を浴びせられやすい課題を表に出し余り知られたくない課題を隠す作戦に出ているのではないかと疑う。気がつかなかった附則事項に重大は記述があったということにならないか。

国民の理解が進んでいないことを危惧しテレビに出て説明したいと安倍さんは思うのだろうが「テレビが呼でくれない」とぼやく。そりゃそうだろう。あれだけメデイアを牽制し、報道機関圧力発言をされては呼ぶテレビなどない。自業自得だ。

そのうちに新聞に内閣府広報として大々的に意見広告をするかもしれない。これもメデイアにカネを流し懐柔する手段らしい。

憲法学者のほとんどが「違憲」といい、有識者も「反対」を表明、国会周辺ではデモや集会参加者が「9条を守れ」「戦争をさせない」などのプラカードを掲げる。

これでは誰が考えても安保関連法案に賛成できない。

「丁寧な説明がされていない」というのは安倍さんがいつも「丁寧な説明」を強調するためと思うが、その安倍さんの政治姿勢からも出てくる国民の感じだろう。

実際に国会中継を聞いていると同じ質問がでることはまだ十分に議論されていない、理解されていないことの証明だろう。


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