2015年7月26日日曜日

東京オリンピックのエンブレム、国立競技場:直感的には良さが分かりにくいデザイン的デザインか

24日発表された東京オリンピックエンブレム
東京オリンピックのエンブレムが発表になったが、白紙に戻された新・国立競技場のデザインとも合わせて直感的に良さが分かりにくいデザイン的デザインではないだろうか。説明されれば「そうか」と理解出来るが黙ってみせられると「何だ」と言うことになりかねない。

24日発表された東京オリンピックのエンブレムもTokyo,Team,Tomorrow Tだと言われれば「Tか」と読めるし、パラリンピックの方は「=」をイメージしたと言われれば縦方向になっているがイコールに見える。

更に黒は多様性を表し、赤はハートの鼓動だとも言う。そう読まなければこのデザインの良さは分からない。

新聞報道によると審査に当たったグラフィックデザイナー協会の顧問は「エンブレムは生まれたばかり。皆さんの温かい愛情によって育ててもらいたい」と言うがどうだろう。

今回のエンブレムといい、白紙撤回された新国立競技場のザハ案といい素人にとっては煮え切らないデザイン的デザインではないか。

今は撤回されて無かった物となった新国立競技場のザハ案もどうして最優秀賞に決定したのか調べてみた。

当初設計の国立競技場 ザハ案
2012年11月の国際コンペの1次審査で46点の中11点が残り、結果的に満場一致でザハ案に決まったそうだが簡単には決まらなかったようだ。

技術調査では、可動席、スタジアムの動線計画、屋根の開閉構造、工期などが審査され実現性に多少の難しさがあってもユニークで挑戦的作品、シンボリックな作品ということで最終的には安藤忠雄さんが決めたようだ。

その結果は工事費が高騰し国民の批判が高まり安倍政権は白紙撤回する羽目になった。技術調査の段階で総工事費に1300億円が提示されていたかどうか分からないが工事費については審査していなかったようだ。

しかし、言えることはエンブレムにしろ、新国立競技場のデザインにしろ著名なデザイナーや建築家が選考に当たっていたはずだが、余りにもデザインに走りすぎていないか。
専門家が3案ほど絞り込み後は国民が人気投票するなど手はないのか。このままでは国民に愛されるかどうか。


煮え切らない東京オリンピックにならなければ良いが。

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