2015年8月16日日曜日

2018年9月まで安倍政権が続く現実をどう見るか

2018年まで安倍政権が続く現実をどう見るか。今、内閣支持率は30%台後半、「何故、自民党支持か」と問えば「その政策」と世論調査で答えるがその政策も今後プラス効果は期待出来ない。衆院での圧倒的多数の議席を背景に安倍政権は強権政治を繰り広げるが、その基盤は経済政策のアベノミクスであるが脆弱化が目立つ。早い解散総選挙で信を問い直すことが必要だが、それにはポスト安倍の育成が重要課題だ。

先日発表した70年安倍談話は一体何だったのか。

安倍総理がその都度発言する保守的考え、官邸内では安倍総理や側近連中の「国民の命、生活を守るためには法的安定性など関係ない」という憲法9条軽視からは想像出来ない談話内容で、安倍総理の歴史観からはほど遠く、発表前から海外、国内の圧力が強くバランスを執らざるを得なかったことは容易に想像が付く。

中国や韓国は何かに付け文句を付ける。米国は事前に根回しをしたのか好評だが、国内は賛否両論だ。「私は・・・」という主語もなく、歴代の総理の談話を引用する内容に批判が集中する。

「これでは出さない方が良かった」という自民党幹部の意見には納得がいく。

私もある意味では、安倍総理の考えに同感だ。過去のことに拘って謝罪ばかり繰り返すのではなく、未来志向の談話の重要性も分かる。

しかし,そのためには保守思想の強い安倍総理では警戒され、誤解される。そういうことが出来るのは保守でもリベラル系の総理の方が良い。

では、そういうときが来るのか。

何やら9月の自民党総裁選は安倍さんの無投票当選になる可能性が大きいらしい。今までの自民党を見ると総裁選に名を挙げて落選を繰り返しながら自民党内で地位を上げ要職を経験して総理の座に着く例が多い。総裁選をやることで新しい人材が育ち自民党の長期政権を支えてきたのだ。

それが今、安倍さんに対抗しようとする意思のある人材が出てこない。石破さんは地方創生相の仕事を全うするというし、古賀さんが押す野田さんも20人の推薦者が見つからないと言う。岸田さんはどうしたのか。谷垣さんや二階さんは早々と安倍支持を打ち出している。一時自民党を改革すると挑戦した河野さんも今は鳴かず飛ばずだ。内閣改造で入閣を狙っているのか。一挙に若い人になると世代交代(?)の可能性が出て来て古株に不利となることも推薦や支持に影響しているようだ。勿論安倍さんに睨まれることが怖いのだが。

歴史が有り、分裂の危機もあったが自民党がこれからも長期政権を築いて行くためにはポスト安倍を育てなければならないと思うが、何を思ったのか安倍さんはポスト安倍の潰しにかかり強権政治の道を歩んでいる。

そんな政権が後3年も続くのかと思うとチョット心配になる。人気が落ちたままで3年は無理なのだ。そこで人気取りにどんな政策を掲げてくるか。

安倍さんの政策に賛同したのはアベノミクスまでだ。それが衆院での圧倒的多数の議席の基盤になっていたが今は脆弱化している。内閣支持も3人に一人だ。

早く解散総選挙で民意を問い直すべきだ。アベノミクスもなにも安倍さんの異次元の経済政策ではない。古くは高橋是清が実施した経済政策の写しだ、このときは失敗したという。安倍さんに過大な期待が出来ない。


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