2015年8月30日日曜日

「大阪維新の会」の橋下、松井という政治家:常に騒いでいないと不安な2人か

政治家を辞めると宣言した橋下さんと松井さんが維新の党の最高顧問を辞めたと思ったら、間髪入れず今度は「大阪維新の会」を国政政党に向け新党結成の意向をしめした。常に騒いでいないとメデイアから忘れられる不安を持つ2人なのだろうが、こんな連中が国政に出てくるなんて迷惑な話だ。

メデイアもこれぞ政治ネタと考えて大々的に報じるので2人にとっては好都合なのだろうが、橋下さん、松井さんの政治家としての価値をよく考えて報じるべきではないか。私たちは大阪府政、大阪市政のことが詳しく分からないので「人気があるのだろう」と思うが、大阪の人に聞くと「あっちこっちで喧嘩しているばかりだ」という人もいる。

知事や市長が記者団に向かって「悪口を言ったり、ぼやく」姿を見てどう思うか。「問題提起してよくやっている」とみるか、「愚痴ばっかり言わず自分で解決しろ」と思うか、そこが評価の分かれ目だ。

大阪維新の会が地方政党から国政政党に進出するというのであれば何をするのか、先の維新の党ではダメだったのか。おそらくいろんな人間が入るとゴタゴタして面度臭くなり今度は橋下さんに付いていく連中で「純化」したいのだろう。

取り敢えずは大阪地盤の国会議員が参加するらしい。勢力を見てみると大阪地方区5人、比例近畿6人だ。参院選では全国で候補者を立てると言うが大阪以外の有権者は「橋下頼り」の候補者を支持できるのか。

橋下さんの発言を聞くと「行列の出来る法律相談所」の延長線で多数意見に対して異論とも思える発言をするが、それが全うに聞こえるから不思議だ。松井さんは「維新の党の執行部は永田町病に犯されている」という意味のことを言うが中央政界にあってやっていこうとするといろんな柵があるのだ。

橋下さんらの「安倍政権寄りの是々非々の立場」もあるし、松野執行部の「野党再編」も大事だ。自民党は今402議席の圧倒的多数の議席を持っているので10数人の議席など問題ないだろうが自民党単独採決の批判を避けるためには弱小政党も必要になる。

しかも、安倍さんと橋下さんとの蜜月関係で政権寄りを確保できても、根本的に大阪は自民党大阪府連vs大阪維新の会の構図にあり犬猿の仲だ。果たして2人の考えどうりに出来るのか。

11月には大阪はW選だ。また都構想が姿を変えて出てくるらしい。一度は住民投票で否決されたが1万票程度の差だったと思う。多数決は民主政治の基本だが、本当に多数決で決めるとなると6割超の賛成あるいは反対が必要と言う学者もいる。そういう意味ではこの僅差は多数決で「都構想NO」が決まったとは言いにくい点もある。しかし、都構想で反対し葬り去った反対派がどう動くか。

今度の大阪W選で「橋下、松井にYESかNOか」、府民、市民は決着を付けるべきだ。国政に混乱を招くことだけは回避すべきだ。


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