2015年9月1日火曜日

米・大統領選、共和党優位?:湧きあがる政界名家出身批判、対日強硬路線か

2016年の米・大統領選はメデイアの報道では政界名家、エスタブリッシュ批判で共和党が優勢になれば強いアメリカを取り戻す対日、対中強硬路線になるのか。私たちの生活に大きな影響を及ぼす米大統領選だが、残念なことに選挙権はない。一時クリントンvsブッシュの争いになるかと飽き飽きしていたが、政界名家への批判も高まり別の動きも出てきた。

身内に大統領経験者がいると、どうしてもその時の政権と比較され批判が湧きでるのは仕方ないことだ。

ブッシュさんについては、ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授が「ブッシュが大統領になれば父や兄の政権の時の取り巻き連中が、過去の間違った政策を認め反省することなく再び登用される」という意味の危惧する意見をそのコラムに載せていた。

クリントンさんだって、ご主人はクリントン元大統領だ。ホワイトハウスの不祥事を乗り越えて国務大臣などを歴任した。今回「米国初の女性大統領」を売りにブルーの服装で会場に登場するなど一時人気もあったが、公務で私用メールを使っていた疑惑が出てきた。クリントンさんは否定したが一部使用していたことが分かり「うそつき」のレッテルをはられて苦戦している。

身内に大統領経験者がいるとリスペクトし政策が似てくる。取り巻き連中が同じならそうなる可能性は強い。そう言う意味ではブッシュ、クリントン両氏は不利だ。

我が国の今の安倍総理を見ていても同じことだ。取り巻き連中は変わって若くお友達になるが憲法改正など祖父の岸さんや父親のできなかったことを実現しようとし、今、国民の反対も多い安保関連法案の強行成立を目指している。

ところが新聞報道では、ここにきて共和党の公職の経験のない候補者が人気を集めているという。

共和党候補者の世論調査による人気では、不動産王と言われるトランプさんが23.5%、脳神経外科医のカーソンさんが10.3%、ヒューレット・パッカードの元CEOのフィオリ―ナさんが6%、ブッシュさんが3位で9.8%だ。ブッシュさん以外は家族に大統領経験者はおらず公務にも付いていない。

その一人、トランプさんはメキシコ移民を敵視したり黒人大統領はいらないと差別発言したり暴言も目立つが、アメリカは対日政策がだらしないとか日本車に輸入税をかけろと言ったり、ブッシュはいろんな人から選挙資金を集めていて信用できないが、自分はすべて自己資金でやっていることをアピールしている。確かに選挙で資金を出す連中は政権の座に着いたときに見返りを期待してのことだ。

一方、ナショナリストでもある。安倍総理はアメリカキラーで円安で米国経済を破壊しようとしているともいう。更に中国から仕事を取り戻し「強いアメリカを取り戻す」と人気を博しているようだ。安倍総理もナショナリストで「日本を世界の中心に」と発言している。

他の共和党候補であるウォーカーさんやルビオさんも中国に対し強硬路線だ。中国の挑戦に対抗するという。ルビオさんは「尖閣諸島は同盟国日本の領土」と心強いことを言ってくれる。

民主党もヒラリーさんばかりでなく、バイデン副大統領も立候補を検討しているらしい。オバマ政権の後継者と期待されている。

しかし、民主党政権の後、また民主党政権ということは可能性があるのか。エスタブリッシュを批判、公職の経験のない人材をアメリカが大統領に選ぶ可能性も出ているのだ。強いアメリカを取り戻すために対中、対日強硬路線は安倍政権にとっても手ごわいだろう。


今後の新聞報道から目が離せない。

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