2015年9月8日火曜日

総裁選、安保関連法案で物言えぬ自民党に:自民党は今、どう変わろうとしているのか

自民党総裁選、安保関連法案で「物も言えない自民党」、そういうイメージがつきまとった自民党だが、今、どう変わろうとしているのか。今回の自民党総裁選での安倍官邸の激しい「対抗馬潰し」、7派閥全員が安倍支持を表明し、出馬を画策していた野田聖子さんは記者会見で「断念した。推薦人は奇跡的数字」とまで言った。推薦人の20人までに1~2名足らなかったようだ。それにしても安倍執行部の締め付けは厳しかったことが想像出来る。

安倍さんは再選が決まった時「アベノミクスも道半ば」と経済対策をしっかりやる意向を示したが、いつかは「継続は力なり」とも言った。安倍さんが継続して政権を握ることが日本経済再生など成果を上げることが出来るのだと言いたいのだ。

しかし、今回の無投票再選の結果、「物を言えぬ自民党」のイメージが定着したのではないか。

安保関連法案の国会審議が始まると間違った情報を与えてはいけないと自民党議員の発言は減った。今、自由に物が言えるのは安倍、麻生、谷垣、高村さんら自民党三役位で、大臣の岸田さん、中谷さんでも自由に発言は出来ない。テレビに常連だった平沢さんなどの姿は画面から消えた。

今は安倍さんしか「安倍の安保関連法案」を説明出来る人はいない。大阪まで行ってテレビ出演し顰蹙を買っていた。

新聞の投書欄では自民党員が「古くからの自民党員だが、自民党員は変わっていない。変わったのは自民党政権だ」と言う意味の危惧の念を書いていた。

以前であれば、立憲主義に反し憲法違反の安保関連法案に反対し、自民党に愛想を尽かし離党、新党結成のケースではないか。そして政権交代、自民党は野党に転落だ。

自民党が下野したとき、用事があって自民党本部に行ったことがある。売店の男性に「自民党はどうですか」と聞くと「ご覧の通りです。人が寄ってこない」と余りにも悲惨な状況に肩を落としていた。玄関から人が入ってこないのだ。

今は金太郎飴状態の自民党国会議員は地方の自民党員の意見をどう聞いているのか。今後の自民党をどう変えようとしているのか。

仕方ないことだが、選挙の度に「立憲主義を否定し、憲法に反する安保関連法案に賛成した議員」「国民を戦争に駆り立てた議員」のレッテルを貼られた選挙戦になるだろう。今反対運動で国会前集会に参加している人たちは若者が多い。選挙権も18歳まで下げられた。これら若者達がどう判断を下すか。20代、30代の若者の投票率が上がれば自民党も安泰ではない。


自民党は早い時期に今の自民党の進路を調整する必要が出てくるのだ。

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