2016年1月27日水曜日

甘利大臣の説明責任:贈賄疑惑から「はめられ論」へ?

28日に甘利さんが今回の違法献金疑惑について調査した結果を記者会見で説明すると言うが、贈賄疑惑から「はめられ論」で収拾する動きが自民党幹部、官邸側から出て来た。甘利さんは被害者だったのか。

重要なダボス会議でも言い訳から始めなければならないみっともない、恥ずかしい立場に置かれ、国内政治ではアベノミクスを先導し、TPPの立役者として他の人に代えがたい人材である事がメデイアを通じて報じられている。

だから、甘利さんの失脚はこれから始まるTPP審議、更に続く経済政策の推進に支障を来すので甘利さんを守りたい意向が見え見えだ。

そこで高村さんが「はめられ論」を言い出した。

「はめられ」論で行けば甘利さんは被害者で、疑惑の責任が緩和されるとでも言うのか。確かに録音もし、授受の写真もあるというのだから「はめられた」ということも成り立つだろうが、甘利さんが「曖昧な事実関係」とは言っても疑惑の土俵は出来上がっている。

秘書のやったことであるが所在不明で事実関係の確認が取れない。カネの授受についても思い出せないと言うことは、いつもカネをもらっていたので50万円位もらっていたことは覚えていないと言うことになるのか。

万一、「はめられた」と言うことであっても脇の甘さから政界を騒がせていることは確かだ。ダボス会議では「安倍総理に申し訳ない」と言ったそうだが、どうして「国民ではないのか」。

安倍総理のために働いていたのであれば了見が狭すぎる。まずは即刻辞任すべきだ。続ける事はあらぬ事までほじくり出されて人格に傷か付くばかりだ。

もし国会でのTPP審議に支障が出るのであれば、甘利さんを内閣参与、特別補佐官にして答弁書の作成を担当させたらどうか。どうせ国会は官僚の答弁書を読み上げているだけだから支障はあるまい。

一方、経済運営はどうなるか。
アベノミクスを推進し、経済財政諮問会議では安倍さんと麻生さんの考えの対立を調整したことが評価されている。

安倍さんはリフレ派の財政出動、麻生さんは財務省の財政再建派だ。安倍さん日本経済再生の両輪と言っていたので調整は重要なのだろう。今、アベノミクスは評価を落としている。一方で今までの政権のように財務省に牛耳られるのも問題だ。

難しい運営が予想されるが、疑惑まみれの甘利さんでは組織の信頼も落とす結果になる。


兎に角、一旦身をひくことが甘利さんのためばかりでなく、国民のためだ。

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