2016年1月17日日曜日

報道番組の衣替え:人気キャスターで番組を見る時代は終わった

午後10~11時台の各テレビ局の報道番組
読売新聞2016年1月15日
報道番組に人気キャスターを据えて視聴率を稼ぐ時代は終わったのか。午後10~11時台の報道番組でテレビ局は高価な人気キャスターに変えて安価な局アナを据え経営を立て直す動きが活発だ。

テレビ東京・WBSの小谷さん、報道ステーションの古館さんが降板、TBSのニュース23の産休中の女性キャスターが降板で揉めているし、請われて付いた岸井さんも降板が決まった。美脚、ミニスカで人気をさらった(?)日テレの女性キャスターも結婚で交代、フジテレビも「今晩わ○○です」と女性アナの冠番組のようだったが今は「あしたのニュース」になった。

久米さんや筑紫さんらの有名、人気キャスターから始まった報道番組も一時代を築き終わった。

この時間帯の報道番組はどの局も報道の順番は違っても内容は変わらない。だから美脚やミニスカを表に出さなければやっていけない。

今は、視聴者の耳、目は肥えている。キャスターのコメントに左右されることは少ない。安保関連法案で気が気でなくなって国会前集会に参加した人も多い。かえって「意に沿わぬコメントをした」と官邸が噛みつくチャンスを与えている。

私も寝る前に、報道ステーション、ニュースゼロ、ニュース23,WBS、あしたのニュースをネットサーフィンしているが、報道ステーションが時々スクープ的報道をするし、WBSは経済関係で見落とせない存在だ。

でも、気をつけないといけない事は、キャスターのコメントに官邸がクレームを付けることだ。民主政治の根底にも関わることで危険な事だ。許認可権をもっているから仕方ないことだろうがこんなことで認可を与えないことが分かれば政権はぶっ飛んでしまう。公共放送のNHKも籾井体制になって緩みが出ている。会長自身が緩んでいるので仕方ないか。NHKの報道も気をつけて見なければならなくなった。

人気キャスターで視聴率を稼ぐ手法は終わった。今後は内容で勝負すべきだ。


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