2016年2月20日土曜日

国会議員よ それでも厳粛な信託を受け、その権力を行使する人間と言えるか

国会議員よ、それでも日本国憲法に言う国民の厳粛な信託を受け、その権力を行使する人間なのか。第二次安倍内閣以降、何故か国会議員の資質に疑問を呈する事案が多く目立つようになった。中には議員辞職に匹敵するものもあるが態度を明確にしていない。

丸山参院議員の「米国大統領は黒人の血をひき、これは奴隷ですよ」という意味の発言には驚いた。人種差別発言であるし外交上も非礼な発言だ。更に「米国の51番目の州になる」という意味の発言は日本国を否定する発言であり、それが憲法審査会での発言というから何を考えているのかと言いたい。

丸山さんは、橋下前大阪市長と同様に「行列の出来る法律相談所」の回答者として正論派の北村弁護士に対して特異な論調で対抗しユニークな存在であった。人気を得て(?)政界へ進出したが壊すことはするが何かを構築する政治家にはなれないままだ。

甘利元経済再生担当相も政府やメデイアはTPP大筋合意で大活躍した政治家と評するが「政治とカネ」、贈賄疑惑が噴出し大臣を辞任する羽目になった。

政治家も秘書も一体、秘書のやったことでも政治家に責任があると政治家の美学、矜持を主張したが、最近の国会論争ではそんなきれい事では済まされない疑獄事件に発展しそうな雰囲気だが本人は姿をくらましたままだという。

丸川環境相は除染の規準が「民主党政権時の環境相が勝手に決めたことで科学的根拠がない」と講演し、当時の環境相の細野さんから追及され、やっと発言を取り消した。原発再稼働に突っ走る安倍総理を忖度した発言と批判されている。環境省をエコ、エコと批判したが自分はエゴ丸出しだ。

総務相の高市さんは「メデイアの公正は報道」を求めて「電波止め」の可能性もある事に言及した。昨年来続く官邸のメデイア牽制に続くものなのだろう。メデイアを牽制する安倍政権の内閣だから尚更危険を感じる発言だ。

議員辞職した宮崎さんのスキャンダルは「法律に違反しているわけでもないし
・・・」と自民党幹部も戸惑う程だったが、背景に何があったか知らないが自身の判断で議員辞職した。もっと女性スキャンダルが明るみに出るのを嫌ったとも言われている。

小渕優子議員の後援会による「政治とカネ」の問題は、小渕議員本人も「分からないことばかり」と困惑し、東京地検特捜部が異例の早さで家宅捜索したが肝心の証拠はパソコンのHDがドリルで破壊され破棄され秘書で前町長が有罪判決を受けた。

本人は直後の解散総選挙でトップ当選し、今どんな活躍をしているか分からないが議員をやっている。当時は初の女性幹事長、女性総理候補とメデイアは煽ったが経済産業相をあっけなく辞任することになったのだ。

又、誰のための政治なのか分からない発言をしている大臣もいる。麻生財務相はマイナス金利で中小企業の10や100・・廃業になるかもしれないと失言した。

昔だったら内閣総辞職、解散に追い込まれる事態も考えられるが自民党一党他弱、安倍右翼政権に犯された自民党にあっては安倍総理に対峙する勢力もない。

そんな安倍政権が「現憲法は押しつけられた憲法」と評し、自らの憲法を制定しようと動いている。所信表明でも最後の最後に「勇気を持って国のかたちを決める」という意味のことを書いていた。安倍総理にだけは「国のかたち」を決めて欲しくない。

参院選では取り敢えず参院で2/3の議席を獲得できるように野党議員に触手を伸ばしたり、有名タレント、スポーツマンを候補者にしようと動いている。

衆参同日選挙も視野にあるらしい。

どの政党もなかなか候補者を確保できない状況にあるようだが、安倍総理はどんな候補者を集めようとしているのか。○○チルドレンと言われる若手議員に資質を欠く人間が多い。

野党も自民党以上に候補者を捜すのが大変だ。

まず野党共闘を目指すべきだが今回の社民党大会に共産党を含めて野党が結集したことは何か変化をもたらすのだろうか。

共産党提案の「国民連合政府」構想も共産党アレルギーが強いと言うが、共産党は1人区で候補者を立てないらしい。共産党票が野党候補に回れば自民党と対等に戦えるチャンスも出てくる。

メデイアは野党の劣勢、自公優勢を伝えるが、どうして「野党頑張れのキャンペーン」が張れないのか。これこそ「公正を欠く報道」にならないか。

タレント候補、若さ、美しすぎる○○、公募候補には要注意だ。

関連記事
2016.2.13掲載
宮崎議員辞職に見る:困ったことだ、どうやって国会議員の資質を担保するか
2016.2.12掲載
宮崎謙介議員不倫騒動で議員辞職なら甘利議員はどうする
2016.1.21掲載
甘利経済再生相の贈賄疑惑(1):スクープした週刊文春、後追いの大新聞


0 件のコメント: