2016年3月23日水曜日

第3回国際金融経済分析会合:クルーグマン教授、やっぱり財政出動ですか

第3回国際金融経済分析会合にクルーグマン教授が招かれ、財政出動の重要性を主張したという。クルーグマン教授は財政出動派でリフレ派だ。安倍政権や日銀の政策とも合致するので耳さわりの良い会合だっただろう。

新聞報道によると、クルーグマン教授は、世界経済は弱さが蔓延、デフレがはびこっているという。

こんな時は財政出動が大事だが、予算の制約、債務残高を心配して優先されるアイディアが実行できないのが問題だと指摘する。

安倍政権が経済成長と財政再建は日本経済再生の両輪だと主張し、国内では1031兆円という先進国一の国、地方の借金が問題になっていることで思い切った財政出動ができないことに警鐘を鳴らしたのか。

でもそのアイディアも尽きているし、無理すればばらまき予算になり無駄遣いで借金が増えるだけだ。

一方、経済学者は無責任だ。自分の理論に基づいて(?)経済政策を唱えるが、政治家は責任がある。失敗すれば責任を問われる。

日銀のマイナス金利にも理解を示しているが、万能薬ではないと言う。日銀の金融政策に頼りすぎとは全ての経済学者が指摘する。

政治に頼るのも限界がある。経済財政諮問会議で麻生財務相が「今後は、財政出動ではなく、民間出動だ」と経済界へ対応を求めたことがあるが、世界的な需要不足では景気の上昇は無理なようだ。

クルーグマン教授で思い出すのは、東南アジアのある国(どこかは忘れた)が国内経済の不況で困っている時に教授が財政出動を提案したが、その国の政府が採用してくれなかった。クルーグマン教授は頭にきたという。でも、2年後にはその国の経済は立ち直ったのだ。クルーグマン教授の言うことを聞かなくても経済は立ち直ったというのだ。

経済の専門誌か、新聞で読んだことがあるが、出典を思い出せない。
クルーグマン教授も「日本も俺の言うことを聞け」と言うが、政治家と経済学者では置かれている責任が違う。


やっぱり財政出動しかないが、利得権益者はびこり無駄につながる。困った政治家だ。

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