2016年3月10日木曜日

野球賭博解明:NPBは調査委員会で調査と言うが、「調査の限界」の壁?

巨人軍の投手の野球賭博行為が明るみになり、球団から告発書を受けたNPB熊崎コミッショナーは、弁護士を含めた身内の調査委員会で徹底解明の決意を表するが、いつものことで「調査の限界」の壁が待っていないか。

なにか事件、疑惑が起きると弁護士による第三者委員会、調査委員会を設置し徹底解明すると言うが調査報告会では何時も口にされるのが「調査の限界」だ。

警察や検察のように捜査権がないから疑惑者に適当にあしらわれ全容解明に至った例はない。

だったら身内のNPBではなく警察に告発しないのか。勿論これだけの事件だから警察も動くだろう。調査委員会の調査では否定していた事件も警察の捜査で白状し真実を話し出したという事例がおおい。

東電・福島第一原発事故調査も数ルートで実施されたが、捜査権がないので「調査の限界」が指摘された。その事件調査での原因解明が進んでいないために安全に問題があるとして大津地裁は今回の高浜原発3,4号機の原子炉の運転停止を決定した。

理研のSTAP細胞捏造事件でも調査委員会を設置し解明に挑んだが、誰がES細胞を混ぜたか解明できず煮え切らない結果に終わったが。業を煮やした理研OBが兵庫県警に告発し、先日小保方さんを任意聴取したらしい。

群馬県の政界に疑惑が広まるのではないかと思っていた小渕さんの後援会の「政治とカネ」の問題も、弁護士による第三者委員会に事件の究明を託したが「調査の限界」の壁があり議員本人の責任は回避の結果になった。

TPP交渉で大筋合意まで持って行った功績をたたえられたが贈収賄疑惑が出て大臣を辞任した甘利元経済再生担当相も調査すると言ったがどうなっているのか。そのうちにウヤムヤになる事を狙っているのか。

国民は弁護士による調査委員会、第三者委員会ということで解明に期待を匂わすがどんなに大物の弁護士であっても疑惑者からの依頼だ。疑惑者の罪を軽くすることによって報酬を受けている輩に公正な究明など期待出来ない。
テレビのドラマで弁護士役が「事件の真相を解明したいのだ」と言うシーンがあるが、とんでもないシーンだ。

今回の巨人の投手の野球賭博を「有害行為」と言っている以上は、十分な調査は出来ず、止めどなく疑惑者が出てくる土壌がある。


弁護士による第三者委員会なんて当てにしてはいけない。

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