2016年3月5日土曜日

日銀・新審議委員に政権支持派:日銀の独立性薄れ、政権に蝕まれる日銀か

先のマイナス金利政策決定で反対に回った白井審議委員の任期切れによる後任に政府は安倍政権の政策を支持する桜井さんを提示したという。9人の審議委員の内6人が政権支持派になり日銀の独立性は薄れ、政権に蝕まれる日銀になるのか。

マイナス金利政策は賛成5vs反対4の薄氷を踏む決定だったが黒田総裁派が5人から6人に、白川総裁の時からの反対派が4人から3人に減る。

この結果、黒田総裁は金融政策運営が楽になる反面、政権から離れにくくなっていくことになる。

2%物価安定目標も海外要因での世界的経済減速だけでなく、日銀の異次元の金融政策だけでは達成が無理で家計への再分配、消費増を目指し賃上げも要求していたがマイナス金利による不透明さも加わって賃上げもままならない状況になってきた。

あと、1年後頃には2%物価安定目標を達成出来なければ4度目(前原さんに言わせると5度目?)の先送りは出来ないだろう。

黒田総裁は辞任することになるだろうが、その前に辞任することも考えられるが、アベノミクスの破綻は即、政権の失墜になる。政権としては認められないことだ。

でも、それまでの間、日銀政策決定会合で黑田総裁派が多く反対派が少なくなると日銀の政策決定で議論が狭められることになる。それでは物価の安定を通じて国民生活を守る日銀の役目に支障を来すのではないか。

日銀は政権から独立性を確保できるか。 それが課題だ。

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