2016年5月18日水曜日

お偉方の説明責任:本当に苦手なのか、捜査の手を意識し核心を避けているのか

お偉方は説明責任が苦手なのか、捜査の手を意識して核心を避けた説明をしているのか。釈明会見では否定していたが、捜査が始まるとあっけなく認めた例が多い。一旦職を辞せば、後は風任せと言うこともあるのか。

国会議員の先生方に不祥事があると、党の責任者は「ご本人が説明責任を果たすべきだ」とコメントする、国会審議で甘利さんの任命責任を問われた安倍総理も「大臣を辞しているし、本人が説明責任を果たすべきだ」と言う。

多くの場合、弁護士を加えた第三者委員会で真相究明し報告すると言うが果たした例はほとんどない。

弁護士を加えると中立を保てると国民は信ずるが、そこに間違いがある。弁護士は依頼人の罪を軽減して始めて報酬を得られるのだ。そんな人間が依頼人の不利になることなど言うはずがない。

小渕さんの事件は、本人は法には触れないが道義的責任はあるとお茶を濁して終わりだ。

理研のSTAP細胞捏造事件では、何故ESが混ざったのかという事件の核心にまでは触れなかった。その原因に「調査の限界」を挙げた。捜査権がないので限界だという。

贈収賄事件に発展しそうな甘利さんは大臣を辞したが、未だ説明責任を果たしていない。この件は捜査の手が伸びる事件なので国会議員を辞めることは避けたいだろう。衆議院選挙にでもなれば捜査機関は動けない。

説明責任を果たさないままに風が通しすぎるのを待つのか。それが甘利さんの生き方なのだ。

今、注目を集める2020東京オリンピック招致に関する2億3000万円のワイロ事件も国会予算委員会で追及を受け、「問題はない、」と逃げていたが契約書の開示を求められ、「まずい」と思ったのか守秘義務をちらつかせて逃げに回った。

長野冬季オリンピックでも不可解な資金の流れがあり追及を受けていたが、資料がないとか言う理由で責任追及も不発に終わった。その流れを汲んでの今回の2020東京オリンピック招致疑惑なのだ。

JOCの竹田さんの他に、組織委員会の森さん等には新国立競技場問題、工事費高騰問題で国民に説明すべき責任があるが逃げている。舛添・東京都知事は「500億円の負担要求」に「組織委員会は責任を取れ」と国民を代弁し、「さすが」と評価された。

ところが、その舛添さんが高額な海外出張、毎週末の公用車乱用で追求されたと思ったら、参議院議員時代の政治資金収支報告書で「公金の不正記載」が見つかった。政治資金規正法違反の疑いが大きいのだ。

「ルール通りで問題はない」と都民を馬鹿にした説明をしたが、高まる批判に応えられず役人のせいにして逃げたが次々に不正が明るみに出て来た。

精査して説明責任を果たしたつもりが、責任逃れに加え釈明態度が悪かったことが火に油を注ぐ結果になった。

自民党・谷垣幹事長からは「猛省」を促され、都知事としての立ち位置を批判され、山口・公明党委員長からは「説明責任」を要求され、再び記者会見で説明するそうだ。

こんな舛添さんが福島県を訪問したと言うが、歓迎されたのか。

再び説明責任を果たせなかったら辞職しかないことを分かっているのか。何カ国語か操って今までの知事とは違って10倍働いていると言うが東京都の役人がしっかりしているから舛添さんの働きなど影響しないのではないか。

そして、東京は7兆円の予算を組む巨大な都市だ。しかも交付金ももらっていない。だから贅沢をしても良いわけがない。「公金に無頓着」は犯罪なのだ。


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