2016年6月17日金曜日

強まる円高、株安基調?、アベノミクスでは動いていない

今後も続くか、円高、株安基調、経済はアベノミクスで動いていない。安倍総理の妄想を糾弾し正しい目で日本経済の舵取りを見直すべきではないか。

長引くデフレ、当初日本経済の舵取りを変えるべく安倍総理はリフレ派学者、官僚を重用し「異次元の金融政策」に打って出た。日銀総裁を更迭してまでの決行だった。

当初は、欧州での円高、株安を是正しようという動きもあって、円安、株高に基調が替わり輸出産業を中心に業績が改善したためにアベノミクスが過大評価され、その亡霊に犯され安倍総理は「アベノミクスの道を力強く」と参院選でも経済を前に出した。

しかし、政治経済でアベノミクスは足場を固めたと思っているが、世界経済、国内経済はアベノミクスではどうしようもない動きをしているのだ。

16日の金融、株式市場は103円/ドル、東京市場は15000円台と政府の狙い通りに動いていない。

円高は昔の経済で考えると、一国の経済の強さを表すものとして歓迎されたものだが、今は自国経済も輸出による利益が大きいことから為替安競争に入っている。日本の為替介入を米国が牽制しているのだ。

今、世界経済を動かしているのは、英国のEU離脱の危機、それによるポンド下落、テロ、難民問題を抱えた欧州の政治経済状況、米国FRBの利上げ先送り、国内経済の伸び悩み、ドイツの財政規律優先政策、中国の過剰生産設備、構造改革、ロシアの経済制裁などだ。

日本が出来ることはない。為替介入はダメ、日銀の金融政策の行き詰まり先日の政策決定会合では「現状維持」となったが、これで市場は動いたのか。

非伝統的金融政策である異次元の金融緩和を続けていくときの弊害について市場はどう考えているのか。市場の投機的動きをどう制御するのか。

安倍政権はアベノミクスで日本経済の舵取りを続けようとしているが、既に破綻している。G7サミットでも評価されていない。

政権は、一日でも早くアベノミクスの失敗を認め、経済政策の見直しを進めるべきだ。

脱デフレは究極の政治課題であるが、2%物価安定目標はどうなった。安倍総理は自分に都合の良い経済指標をまくし立てているが指標は良くなっても、内容はお粗末な物が多い。

見直せ!アベノミクスだ。


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