2016年6月6日月曜日

何故だ 民進党支持率6%:これでは国民の期待に応えられる政党ではない

何故だ、民進党支持率の低位が続く。これでは国民の期待に応えられる政党とは言えない。讀賣新聞(2016.6.6)の世論調査によると民進党の政党支持率は6%だ。一方で自民党は、これほど政策に批判が出ても40%という高率な支持率を維持できている。

安倍内閣支持率も支持する53%、支持しないは35%だ。その理由を聞くと、「これまでの内閣よりマシ」と言うことだ。首相が信頼出来ると応えたのは7%だ。

民進党(民主党)はいつから体たらくになったのか、過去の支持率を調べてみた(テレビ朝日 報道ステーションの調査による)。

自民党政権末期の麻生内閣では政権のたらい回し、「何時総選挙か」が問われていたとき、リーマンショックが発生、経済対策に力を注ぎ解散、総選挙が遅れ批判が高まっていた。

その麻生政権時の2009年1月 自民33.7%、民主31.7%、4月は35.7%,30%,8月は32.1%、38.3%で政権交代の期待から民主党支持率は40%に近く逆転した。

そして、民主党へ政権交代し鳩山内閣が成立、国民の期待も大きかったが党内のゴタゴタが続いた。

その鳩山政権の2009年10月は民主50.9%、自民24.7%、12月には43.8%、24.9%と下落傾向になった。

その後、市民運動出身の菅政権が出来たが、小沢さんとの権力闘争に加え、東北地方太平洋沖地震に伴う津波被害で福島第一原発のメルトダウン、放射能汚染事故が発生した。

その2012年12月は民主25.4%、自民32.2%で失政により自民党が支持を上げてきた。

そして野田政権にたらい回しの結果、政局は「何時解散だ?」になったが野田総理は消費税、政治改革、選挙制度改革と重要政策を打って出た。総選挙になっても「改革を前へ進めるか、後戻りするのか」と国民に訴えたが民主党は惨敗した。

その時の2011年12月民主24.2%、自民28.1%、2012年12月13.9%、31.4%で支持率の下落が続く。

そして政権交代で安倍内閣が出来、異次元の金融緩和で円高、株安→円安、株高に転換し、アベノミクスで国民の支持を得た。

その時の2013年1月の自民支持率47.3%、民主11.8%、2013年12月には47.7%、7.8%になりこれ以降、民主党の低調が続く。

民主党も麻生内閣時は38.3%、鳩山政権時は50.9%の政党支持率を得ていたが今は6~7%の低位だ。

一方で、自民党は政権を奪われても政党支持率は30%を確保していた。何故か。政権交代は自民党政権の官民癒着、年金問題などの失政で国民は「一時のお灸」的考えがあった。一方、自民党は下野後も地方組織をしっかり確保できた。歴史のある政党でないとできない。

そして、1番言われていることは、鳩山政権時から見られた党内のゴタゴタが絶えなかったことだ。小沢さんという権力者がいることで権力の二重構造が心配されていたがその通りになってしまった。小沢さんも我慢するところを我慢できなかった。

国民受けした政策も財源の手当が不十分で大風呂敷のイメージが出来上がった。事業仕分けで挽回しようとしたが、結果は財務省の手のひらで演じていたことが分かり失望を買った。

安倍政権は憲法改正、経済政策、集団的自衛権、特別秘密保護法で国論を二分する程になったが中国防空識別権設定など中国の動きはタカ派政策を支持される結果になっているのではないか。

安倍政権の不遜で恣意的政権運営にNOを突きつけたいところであるが、反対派の受け皿である民進党が低調では話にならない。
岡田代表の党運営にも大変さがうかがえる。参院選を控えて共産党との選挙協力、政策を似たものにしての野党潰し、狙っている政策は憲法改正だが選挙では争点隠しなど安倍政権の姑息な手法にどう対抗するのか。

30%ぐらいまで政党支持率を上げなければ政権交代は無理だ。そのためには旗印をはっきりせよ。


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