2016年7月29日金曜日

民進党代表選の動きを見る:野党結集のカギだが一番不安定な政党では

9月の民進党代表選に向け、またまた複雑な動きを見せるが野党結集のカギでも一番不安定な政党では国民の期待に応えられない。自民党安倍政権の一強支配を許しているのも、「他の内閣に比べてマシ」だからで民主党政権時の国民の失望は払拭されていない。

まず、民進党の参院選の総括が出来ていないことだ。

参議院の改選数を大幅に下回り、公約の「2/3阻止」も有権者にその意味が通じず失敗。大きな政策になった民共共闘路線も党内保守系から批判が出ている。

どう考えても岡田代表の引責辞任だが、そうはいかないことが民進党らしい。

民進党にはイメージチェンジのために東京選挙区で大量得票した蓮舫代表代行を担ぐ動きがあったが、グループリーダーの野田元総理が岡田さんを押していることからこの案はなくなった。

民進党には10~15人、多くて20人程度の小グループが保守系、労組系、中間派ごとに5~6グループ混在し、それぞれの思惑が違っている。

推薦人20人を集めるのが至難の業で票の貸し借りも起こるだろう。必然的にトップの意向が影響する。そういえば先日、新聞で旧維新の党系の江田さんらがグループを結成したという。ここも松野さんらとの権力闘争があり主導権をどう取っていくかが課題だ。

そんな事情があっても、現代表の岡田さん、「ラストチャンス」という保守系の前原さんが立候補するのではないか。組合系は岡田さんを押すらしい。共産党との共闘を嫌う連合とどう調整するのか。

世論調査で6%の政党支持率しかなく、少人数で数グループ混在する一番不安定な政党に反安倍政権を担わせる無理がある。

民進党は保守系、組合系が分裂しスッキリした姿で野党再編に向かわないか。


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