2016年7月3日日曜日

今日の新聞を読んで(1):ISS,JICA,オリンピックより「子育て」支援ではないか

今日の新聞を読むとISS,惨い7人の犠牲者を出したJICA現地プロジェクト、オリンピックが目につくが参院選を控え「子育て」支援にもっと力を入れるべきではないか。

JAXAが2人目の宇宙飛行士をISSに送るという。この宇宙ステーション計画に一体いくら使っているのか。平成27年度概算要求(宇宙予算)によると3271億円のうち402億円が国際宇宙ステーション関連だ。ところでISS計画で何を得ようとしているのか。報告書も出ているようだが費用vs効果に問題があるのではないか。

今回発生したバングラデッシュでの人質テロ事件はJICA現地プロジェクトでの関連企業の社員7人が犠牲になった。バングラデッシュへのODAは2014年度1260億円にも達している。人件費の安さから進出する企業も多く、インフラ整備で経済協力する必要があったのだろうがそこまでやる必要があったのか。

そして2020年の東京オリンピック、パラリンピックでは招致段階でのワイロ疑惑、エンブレム、新国立競技場建設のやり直しでの無駄遣い、更には2~3兆円にもなろうとしている運営費とその後の巨額な維持管理費はアスリート、利権者だけが潤う無駄遣いではないか。

一方で、参院選でも注目されている「子育て」支援は、保育士の待遇改善、受け皿増が訴えられているが消費税増税延期でその財源に疑問が残る。アベノミクスの成果である税収増が期待されているが、誰が見たって危うい計画だ。

何故、こんな中途半端な政治が幅をきかせているのか。

何時もテレビ画面を見ると涙が出てくる場面がある。シングルマザーの生活苦を特集している番組だ。賑やかな街、歌舞伎町で店に向かう母親に抱かれた2歳児ぐらいの子どもが、左手で何かを指して母親に話しかけているようだ。キット「ママ きれいだね」と話しているのだ。

この子どもは、これから深夜まで託児所に預けられるのだ。寝入った頃に仕事が終わった母親が迎えに来てくれる。迎えに来てくれるのはいい方で2~3日親が向かえに来ないこともあるらしい。

どうしてこんな子育てを政治家は黙っていられるのか。それぞれシングルマザーには事情があるだろうが、生まれてきた子どもに責任は無い。

もう一つ、「子ども食堂」が気になった。テレビでも報道していたが、朝日新聞(2016.7.1)にも注目した。

子ども食堂とは聞いたことがなかったので驚いた。困窮家庭、学び支援、夜の一人過ごしに居場所と食事を提供する支援をNPO、住民有志、個人が実施、寄付や持ち出し、公的補助もあるらしい。

6人に1人が貧困なのだ。

テレビでは兄弟、姉妹で食堂に来てにこにこ顔で食事している姿を見ると涙が出る。同じ年頃の孫を持っているので他人事ではない。

食事は55%に当たる175カ所で無料だと言う。後は50~500円、100~300円の低価で提供されている。

こういった子ども達を支援するために施設の運営に税金で補助できないのか。施設を全国に広げていけないのか。

税金の無駄遣いを気にしない政治家に腹が立つ。企業だってそうだ。儲けを350兆円の内部留保で貯めている。はき出したらどうか。

日本経済の停滞は人口減が要因の一つになっている。又、良質は労働力の再生産は日本経済再生には必須の条件だ。

マザー・テレサも言っていた。「生まれてきてくれてありがとう」と。

子育て支援は、チョットした意識改革で出来るのだ。


0 件のコメント: