2016年7月14日木曜日

今日の新聞を読んで(8):今のグローバリズム経済は大多数の人の役に立たない

今日の朝日新聞(2016.7.14)「私の視点」「グローバル経済 大多数に役立たぬ 今こそ変革」を読んで今までグローバリズムに疑問を持ってブログに記事を書いていた私にとって納得のいく内容だった。

日本もアメリカ型グローバリズムを止めて良き日本型社会、経済を取り戻す事が必要と考えていたのだ。

この記事の作者はバーニー・サンダースさんだ。あの大統領予備選で民主党候補としてクリントンさんと指名を争っていたが最近クリントンさんと手を結んだ上院議員だ。

クリントンさんには飽き飽きしているのでここらで新しい政治家が出てくることを期待していたのだが、残念に思っていた。

サンダースさんは、グローバリズム経済、今の経済モデルは大多数の人の役に立っていないので、真の変革を起こせという。しかし英のEU離脱キャンペーン、トランプ旋風のような扇動は禁物だとも言う。

今の米国は上位1%の人の所有する冨が99%のそれよりも多い異常な状態だという。

だから米国社会は、学費ローンに苦しみ、低水準の生活を送り、絶望、麻薬、アルコールの氾濫した疲弊した社会になっている。

これからの大統領は、世界の人々と結びつき、国際協力を支援し、労働者の利益を保護し、自由貿易から公正な貿易へ、低賃金国の労働者と競争させられるのは間違いだという。

正論だ。今回バングラデイシュで起きた人質テロ事件は、JICAの事業に関連した仕事を請け負っていた企業の犠牲者だ。これだって低賃金国へ企業が進出するための経済援助ではなかったか。

スティグリッツ教授も米がこれから活性化された社会を取り戻すには経済格差の是正が必要と唱えている(「これから始まる新しい世界経済の教科書」徳間書店 2016.2)。

我が国は何時になったらそういう動きが出てくるのか。古き良き日本社会を取り戻す事が社会不安を払拭し将来への明るさが見え、消費が増えていくのではないか。「欲しい物がない」というのでなければ。

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