2016年8月5日金曜日

今日の新聞を読んで(15):世論調査の「これまでの内閣より良い」は信じられるか

讀賣新聞世論調査の内閣を支持する設問で理由に「これまでの内閣よりよい」が上げられているが、これが本当に意味のある理由になるのか。今回の讀賣新聞(2016.8.5)の調査で、安倍内閣を支持する(55%)の理由に「これまでの内閣よりよい」を上げた人が40%あった。

こう言う設問が本当に安倍内閣の支持理由と見ていいのか。当然に民主党政権のことを思い出させ比較することになる。民主党政権では信用できないマニフェスト、権力の二重構造、緊急事態対応の不備など悪いイメージがつきまとう。

でも自民党政権だって、途中で放り出した安倍第一次政権もあるし、リーマンショックの危機があったとしてもなかなか解散できなかった麻生政権、本命政権と言われた福田政権も解散総選挙を戦える顔ではないと辞任した。

そういう自民党政権に比べても「今の安倍政権がマシ」と言うことか。

他の理由に、「政策に期待出来る」16%、「首相に指導力がある」13%、「首相が信頼出来る」11%、「閣僚の顔ぶれが良い」3%、「自民党中心の政権だから」14%になっている。

圧倒的に「これまでの内閣よりよい」事になるが、この理由をなくしたらどうなるのか。

安倍政権は経済優先の政策を掲げたが、この経済政策も評価する(43%)、評価しない(44%)と拮抗し、景気は今よりも良くなるとは思わない(54%)。

首相の指導力はどうか。政策より政局が好きなようだ。野党が弱体化している間に衆院を解散し総選挙も企てている。野党潰しに掛かっているようだが、安倍一強政権では民主政治は保てない。

安倍総理に信頼が出来るか。争点隠しで参院選を戦い、勝利したとみると憲法改正に言及しだした。アベノミクスも道半ばと言うが既に破綻しているのは分かっているが軌道修正しない。

経済成長と骨太の方針のエンジンをフル回転しアベノミクスを再加速すると言うが空ぶかしの感がする。本当に信頼出来るのか。

一方、今回は内閣、自民党役員の改造を行ったのでその評価も聞いている。「閣僚の顔ぶれが言い」と応えたのは3%だ。

重要閣僚留任、待機組から8人の新人が登用された。そのうち4人は過去に「政治とカネ」でやり玉に挙げられた経緯がある。分かっていても登用したのは、最近の検察の動きから「政治とカネ」で追求されても大したことにはならないと鷹を食っているのか。

これで二階さんが幹事長になったと言うことで、安倍総裁の任期の延長、衆院解散に打って出るのではないかとみられている。

どれを見ても安倍内閣が評価されているとは思えないのだが、政党支持では自民党42%に対して民進党はたったの8%だ。


メデイアは野党も育成する内容の報道に変えた方がいいのではないか。民進党など野党のマイナスイメージだらけの報道では民進党もうかばれない。

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