2016年11月1日火曜日

次の大地震、火山噴火? 予知は可能か:週刊女性曰く「熊本から鳥取へ、そして更に東へ」と

GPSでの地殻変動が地震予知に役立つ可能性が
出て来た
熊本地震、阿蘇山噴火そして鳥取県中部地震と地震、噴火が続くが次は更に東での発生を専門家は予測する。中央構造線断層帯、地盤の割れ目、ひずみの蓄積そして地震発生、火山噴火メカニズムの過去の動きから地震予知の可能性まで言及されているが「時期、場所、規模」の3拍子揃っての予知には到っていないが可能性は出て来たという。

週刊女性 2016.11.15
新聞広告に載った週刊女性(1026.11.15)の「次の大地震(M6~7規模)は鳥取の東に来る!」に目がとまり家内に言ってコンビニで購入し読んでみた。

それによると立命館大の高橋先生が阿蘇山が爆発的噴火をする3週間前に九州や中国で異変が起きることを察知したという。断層が動きやすくなっているのだ。口之永良部島噴火→桜島噴火→熊本地震→阿蘇山噴火→鳥取県中部地震と九州南端から徐々に東に向かって異変が起きているのだ。

過去の経験から言うと西日本では西から東へ地震の震源が動き次は鳥取から東が危ないという。東日本では北海道から千葉へ南下していると言う。東北地方太平洋沖地震は、北海道付近からスロースリップが発生し南下、止まったところが巨大地震の発生源だった。それから500kmに渡り断層が割れ茨城県沖で止まったが、割れ残りがあり警戒が必要なのだ。

これから考えると兵庫、京都、岐阜、長野が危ないと言うし東日本では3.11のアウターライズ地震、関東大震災クラス、首都直下地震が心配されている。

10月30日に行われた総合防災訓練では、東京都大田区久が原は東京湾北部地震で震度6強が想定されていた。3.11の時は震度5強だった。

地震予知は「地震発生のメカニズムが分かっていないので予知できるはずがない」という専門家の強い異論はあるが、電離層異常とかGPSでの地殻の異常で予知の可能性は出て来たようだ。しかし関連があった事が事後に分かったのでは役に立たない。

週刊ポストでは測量学の権威である村井先生がGPS異常から危険な地域を警告している。「MEGA地震予測」だ。最新の「異常変動全国MAP16 Vol3」によると鳥取・島根警戒ゾーンが新たに加わった。「最近5cm以上の変動が見られる。ここは活断層もなく大地震は起こりにくいと考えられたがそうは言えない」と村井先生は警告していた。

よく的中すると週刊ポストは自画自賛だが村井先生は予知には届かないとみる。

ところが有効性は今後の研究になるが、M7クラスの地震の前兆を掴むことに成功したと京大梅野先生は言う(京都新聞2016.9.30)。

東北地方太平洋沖地震時の震源域上空の電離層で電子数が異常に高くなることをGPSでの観測結果から分かったのだ。これが上手く使えると地震発生の1時間前から20分前位には前兆が掴め予知が可能というのだ。

ただ、どこが責任を持って警報を発信するか、その精度の問題が残されているのだ。

一方、京大防災研の西村先生は、活断層の他に地下には「地盤の割れ目」という重大なリスクが潜んでいると言い、「地震の割れ目の地図」を公にした。活断層が存在しないエリアにも連鎖型地震のリスクがあると警告しGPSのデータから大地の動きを監視している。

鳥取、島根にひずみ集中帯
2016.10.29 TBS Nスタ 大地震GPS予測でM7級1時間前に予測
伊豆、小田原、山梨は要注意だが、経済産業研究所の藤さんも約40年周期の伊豆、相模地域でM7クラスを心配している。2017~2018年にかけて大地震の可能性があるのだ。更にその先に「さいたま周辺」も警戒が必要と言う。そういえば、茨城、埼玉で地震に発生が目立つ。

立命館大の山崎先生も歴史は繰り返すと「小田原が危ない」というが、熊本地震クラスが京都で20年以内に発生する可能性が70%だとも言う。

警告する研究者は多いが、その地域で地震が発生したとして「的中」では安易過ぎる。今まで「発生場所、発生時期、規模」を公開して当たった例しがない。

「活断層が見当たらないから」ではリスクがないとは言えない。GPS測定による「ひずみの蓄積」も重要な要素だが、どれぐらい貯まったら跳ねるかは分からない。

だからといって外れてばかりではオオカミ少年になるが、恐れてばかりはいられない。


GPSによる予知研究は国がもっと予算をかけて取り組むべきではないか。村井先生は個人でGPSを設置しているし、西村先生も倉吉市にGPSを設置した。個人に頼らず、国を挙げて取り組むべきだ、1200カ所では足らない。

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