2016年11月6日日曜日

トランプvsクリント:どちらになっても「やってしまった」で終らぬように

世論調査の支持率が50%以下で不人気同士の大統領候補者、クリントンさん、トランプさんどちらになっても「やってしまった」に終わりそうだ。そんな気がする今回の米大統領選だ。

でもメデイアはフィーバーする。出てくるニュースのネタは私物メール問題、女性軽視、わいせつ問題で低俗だが面白いのだ。だから論争も粗探し、批判合戦で政策などどうでもよい。タイミングよくネタが出てくると支持率も変わる。

クリントン候補をオバマ大統領が支援するが、トランプ候補を「他に類のない不適格大統領」と言えばトランプさんは「大統領は執務室に帰れ」と言い返したそうだ。どちらも品がなさ過ぎる。

今のままで行くと英国がEU離脱の是非を問うた国民投票で「離脱賛成」になったが、後になって冷静に考えれば賛成派も「やってしまった」と反省仕切りの結果になった。それと似た結果にならないか。

世論調査の結果も発表になっている。リアル・クリア・ポリテイクスによると選挙人獲得数はクリント216,トランプ164でいずれも過半数の270には到っていないが平均支持率はクリントンさん46.6%、トランプさん44.8%で接戦という。

高学歴者もトランプさん支持が多いのだが、調査では明確に立場を表明しないらしい。所謂「トランプ隠し」と言うらしい。でもトランプさんの痛いところは共和党主流派からも批判され支持されてないことだ。

民主党政権が8年続いたのだから次は共和党政権と誰でも思うのだが候補者の不人気で読み切れていないのだ。

それでもフィーバーしている。NHKもリアルタイムに投票結果を報道するという。

ここでエスタブリッシュメント政治をやめて中間層以下の国民のための大統領が必要とされていることは分かる。反グローバリズム、「アメリカNO1」「強いアメリカ」が要望されているのも理解出来る。でもアメリカは世界のアメリカだ。「世界の警察官」をやめると言っても資本主義社会の騎手に変わりはない。紛争地に行って調停役を果たすのもアメリカだが、最近はロシア、中国が敵対する動きを示し紛争解決にならない。

南シナ海、東シナ海での中国の無法行為にアメリカの影響ははぐらかされている。フィリッピンは経済協力で譲歩(?)、韓国は朴大統領が致命的問題を抱えて朝鮮半島も不穏だ。

こういったときアジア諸国は日本を安定の砦と期待する。日本の役割も重要になってくる。

トランプさんの外交も不審がられているがブレーンが来日し民進党幹部と会談したと言うし、亀井静香さんがトランプさんと会談するために渡米したという。変わり者同士で意気投合できるか。日米外交を探るチャンスだろう。

米国大統領が替わって、日本も政治家一家の跡継ぎ政治が大きく変わる。期待したい所だ。


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