2016年11月5日土曜日

小池さん! 二番煎じはダメ、橋下「維新」とは一線を画せ

小池都知事はオリンピック見直しの調査チームに橋下さんのブレーンだった上山さんを登用したり、政治塾である「希望の塾」の講師に橋下さんを迎えようとしているが、二番煎じではダメだ。橋下「維新」とは一線を画すべきではないか。

二番煎じは手の内を読まれてインパクトが弱く、うまく行く確率は低い。寧ろ真新しい人材でやった方が良かったのではないか。気をつけなければならないのは橋下さんは何時敵に回るか分からない。最初はうまく行っていても何時反論されるか分からないのだ。

東京オリンピックでの無謀な計画、高騰する費用にはメスを入れるべきだと思っていた。小池知事が橋下さんのブレーンである上山さんを調査チームのトップに据え、見直しを実施したのにはある程度の期待を持っていた。

小池知事の後を追うメデイアのニュースに森・組織委員会に対抗する構図が浮かんだが、そううまくは行かないようだ。「大山鳴動もネズミ1っぴき」の様相を呈してきたオリンピック計画の「改革」も「現実路線」になってきた。

競技会場の見直し、選考も原案に近い複数案の提案、費用も削減の動きだが当初の見積、計画の曖昧さが露呈した。調査チームが検証した結果も組織委員会などが検討した内容が参考になっているようだ。

結局は森さんがIOCや競技団体を動かせて抵抗した感じになったが、小池側の負けという一方で、小池さんはIOCと直接談判出来たことを評価している。話が違うことも分かってきたようだ。

豊洲移転問題でも有識者会議の存在が問題になったが、オリンピック問題でも調査チームという法的に権限のない組織に検討を委託した。提言を知事が受け入れ採用すれば政策となるが、議会や関係者は議会無視と怒る。

ボランテイアではないので幾ばくかの費用は出るようだ。

他にも橋下式行財政改革を真似るのだろうか。

橋下さんは東京都を見習った大阪都構想をぶち上げ、無駄遣いの削減を試みたと思うが、結果はどうだったのか。専門家の間では東京都の制度にも問題があると指摘していた。

橋下改革で思い出すのは職員組合への優遇策の廃止、教育委員会の利権改革で民間の校長を採用していたが何やら失敗例も出ていた。

毎日、夕方の情報番組では橋下さんの記者会見が目立った。何でもコメントしてくれるのでメデイアは重宝し利用したのだろうが、どうでも良い内容も多かった。ただ、敵を作って攻め落とす手法だから判官びいきの国民には打って付けだった。

議会が言うことを聞かないとみると、維新の会の候補者を増やし議会改革に取り組んだ。200人ぐらいが維新の会の講習を受け地方、国政に進出した。当時の民主党が落ち目とみると生き残りをかけて松野さん(?)が主導し維新の会に移った議員もいる。その松野さんも今、民進党内ではパットしない。選挙でも比例区で当選する身だ。

今は、議員も人材不足で復権を狙う元職、前職、地盤の弱い現職が集まる。いずれも訳あり人材で多くの不祥事者も出した。不祥事を起こし橋下さんが辞職を勧告しても拒否し任期一杯居座りを決め込んでいる議員もいる。

小池さんも政治塾「希望の塾」を立ち上げ講習会を実施している。何やら維新の会と同じだ。4000人を超える希望者が集まり2900人を認めたと言うが、追加募集するそうだ。と言うことは、大した人材が集まっていないことになる。

自民都連、都議会改革となると、都議会議員に息の掛かった者を送り込むことになるが、取り敢えずは自民党の議席に食い込むことになるか。でも一時は成功しても落選した自民党議員の地盤は固い。自民党だって首都の議席を減らすことには絶えられない。果敢に巻き返しに出るだろう。

7人の侍の離党勧告で揉めているが、処分が軽かった若狭さんは自民党で10区補選に出て当選した。若狭さんは7人の処分によっては自分も自民党を離党するとコメントしたことに対して二階幹事長は「自民党の支持もあったので当選出来たのだ」と「政治を知らない」と若狭さんを批判した。

小池新党も恐れるには足らずか。
上山さんという橋下さんのブレーンの登用、橋下さんの講師登用と言い、橋下改革にダブって見える。二番煎じは禁物だ。


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