2017年8月15日火曜日

GDP年率換算4%増:本当か、買い換え我慢の反動では

朝日新聞 2017.8.15
新聞報道によると46月期のGDP一時速報で前期比年換算で4%増と内閣府が発表した。本当なのか、速報なので後で修正される可能性もある。私は買い換え我慢の末の反動で一時的な現象とみるのだが。

外需不振でも内需が頑張ったという。内需拡大による経済成長は願ってもない事だが、いままで一向にうまく行っていないのが、どうして今そうなるのか。

寄与度を見ると、内需は+1.3%増でうち個人消費が+0.9%だが、実質雇用者報酬は0.7%なのでそのレベルでの増加だろうという。家電の買い換え、運転支援機能付きの自動車が売れているようだ。

内需で最も寄与が大きいのは公共投資5.1%増だ。16年度第2次補正予算(3.2兆円)の効果が出ているのか。公共事業の成長への寄与は何時の時代も大きい。安倍政権は財政出動を言うが、財政健全化もいっており相反する政策に疑問がある。

設備投資2.4%、住宅投資1.5%だ。私の住んでいる街でも新築住宅の建設が盛んだ。それに屋根の張り替え、塗装工事など住宅の維持管理も盛んだ。

外需に頼らぬ内需主導の経済成長の重要性は古くから言われ、前川レポート、21世紀版前川レポートが提言されているが、なかなかうまく行かない。その要因に企業の儲けを家計に再分配する(賃上げ)がうまく機能していないことにあった。

ところが今でも賃上げは難しい。今は忘れかけているアベノミクスだが賃上げがうまく行かなければ消費も伸びず成長は覚束ないのだ。

今回の4%増は、買い換え我慢の反動で一時の現象ではないか。

我が家を見てみると、そのことが言える。洗濯機は5年で故障し修理費に2万円以上かかると言われだが、新品を買っても2万円以下で買えるので更新した。

車も既に11万km乗っているが、7人乗りに買い換えようとしている。タイミングのその時期だ。家族全員で遊べる大きさを考えている。
衣料はもう年なのでそんなに必要ではない。夏物、冬物を少し買えば良いぐらいだ。

パソコンも2台あり、そのうち6年目のパソコンが暴走した。メーカーに相談すると5070円払えば30日間相談サービスできるという。オペレーターは「今、込んでいるので後で連絡する」という。役立たずと思っていろいろやってみたがうまくいかない。最後の手段でバッテリーを外し、再装着すると正常に戻った。無駄なカネを払わなくて済んだ。

今月は医療費が高かった。区の検診を受けた人間ドック検診の結果、眼底に異常所見が記された。今までなったこともない所見だったので専門医で再検査した結果、異常なしだったが、5000円も医療費がかかった。無駄な出費だ。医療機関で転記ミスをしたのだろう。

食料品は相変わらず家内が頑張っている。開店早々の安売り商品を購入し、今日はうまく行ったと自己満足だ。通常は7人の食料を買うのだから大変なのだ。

外食も余りやらない。家内がセッセと作っている。外食産業の経営者が言っていた。これからは人口減で胃袋は減り、高齢者が多くなるので胃袋の能力も低下する。やっていくのが大変だと言う。

今回のGDP4%増も一時の現象だろう。我慢していた買い換えなどが終わるとまた低率に戻る。政府もGDPの換算値の見直しをしている。いじくった数値でないことを祈るばかりだ。


2017年8月14日月曜日

24時間社会は何をもたらしたか

人口減少日本でこれから何が起きるか。河合雅司さんの「未来の年表」(講談社現代新書 2017.6)での「24時間社会からの脱却」を読んで24時間社会が何をもたらしたかを考えてみた。

何時だったか忘れたが、歌舞伎町に電気が煌々と灯る24時間社会の街の出現は、凄い時代が来たものだと感心したことがあるが、反面大丈夫かと不安にも思ったものだ。案の定、マイナスイメージもつきまとった。

風俗産業の繁栄、性の乱れ、家出、不良化、不登校での子どもの受け皿となった裏社会、そして犯罪の温床と石原元知事が指摘していたことが実際になった。街環境の正常化に向け警察などが組織を上げて取り組み成果も出てきたという。

一方で、こういった深夜業に生活を求めるシングルマザーも見逃せない。午後7時頃幼い子どもを抱っこして街を歩く女性も多い。子どもがネオンを指さして「きれいだね」と母親に言っているような映像をテレビで見る事がある。

子どもを深夜の託児所に預けて母親が働いているのだ。朝になっても引き取りに来ない母親も居るという涙が出る番組を幾度も見たことがある。シングルマザーの生活苦はただ事ではない。

一方で、24時間社会を支える事業にも変化が出て来た。

コンビニ、ファーストフード店は24時間営業を基本に進出してきたが、従業員の過酷な労働、人手不足は事業を縮小しなければならなくなった。深夜の時間帯は閉店するのだ。時間給を上げてもアルバイトが集まらないとも。

まだ24時間開いているコンビニ店で聞くと深夜はお客が来ないという。それでもデリバリーがあるのだ。

経営者が面白いことを言っていた。これからは少子化、胃袋の数が減ってくるし、高齢者が多くなると胃袋の能力も落ちる。外食産業はやっていけないというのだ。

ネットカフェにも行ってみた。狭い空間にパソコン、ネットが出来るし食事、フロもある。でもこんな場所に何週間も生活するのは楽ではない。それでも利用する人は何か事情があるのだろう。

近くに宅配便の基幹支店があるが、早朝から社員が出勤し配達の準備をしている。過剰サービス、過酷労働、低賃金でクロネコが労働改善を目指している。通販などで便利さはあるが、配達業にとっては過酷な労働なのだ。

「便利さ」から「不便さ」を見直したらどうかと河合さんは提言する。

そうだろう。「便利さ」を求める裏では過酷な労働に犠牲を払っている多くの人たちが居るのだ。

24時間社会を見直し、もう遠くなった昭和のよき時代、道徳の行き届いた時代を取り返したらどうか。核家族は大変だ。

政府は「働き方改革」「人つくり改革」を新しい政策に掲げるが人気取りか。マイナス評価になるのだけは止めてほしい。


2017年8月13日日曜日

「哲学の道」:思考も停止するほどの真夏の京都の暑さだった

哲学の道で石橋に座って「えんぴつ画」
を書く高齢者 2017.8.10
810日、はじめて「哲学の道」に行ってきたが、思考も停止するほどの真夏の京都の暑さだった。学生時代は見向きもしなかった「哲学の道」だが、娘家族と一緒の京都旅行で永観堂~銀閣寺へ哲学の道をたどった。

平日とあって観光客は少ない。店も閉めているところが多く桜の木に止まった蝉の声が優しく耳に響く。

西田幾太郎大先生が川側の(哲学の)道を歩きながら構想を練ったとのエピソードが有名であるが、最近の新聞によると事実と違うらしい。近親者の話では道脇に建つ木造二階建ての家の二階の廊下を行き来しながら構想を練ったのが本当らしい。

道から見ると、廊下を行ったり来たりする西田大先生の姿に皆、異様さを感じたらしいというのだ。

今は桜の木が植えてあり、道も石が敷かれ整備されているが当時は川側の石ころが多い普通の小道だったのではないか。奈良女子大の数学者、岡潔先生は猿沢の池の脇道をめぐりながら数学の構想を練っていたと言うが、こちらは本当らしい。

歩きやすく、うっかりしても危険のないことが大事なのだ。

川にまたがる石橋の上に座って「えんぴつ画」を書いていた高齢者の姿が印象に残った。

2017年8月12日土曜日

北、ミサイルグアム射撃警告:日本は島根、広島、愛媛、髙知にPAC3配備、黙ってやれないのか

北のグアム射撃警告
朝日新聞2017.8.12
北がグアムにミサイル射撃予告したのに対して日本は上空通過県の島根、広島、愛媛、高知にPACを配置すると言い、今朝までに終了したという。北の本音が何か分からないが、どうしてPAC3の配置を公にするのか。黙ってやれば良いのではないか。

北は寧ろ強迫に世界がどう対応するのかを面白がって見ているのではないか。

トランプ大統領は「愚かな行動をとった場合、軍事的解決の準備は完了」と言ったり「世界が見たこともない炎と怒り」と牽制する。いろんな選択肢が出来上がっているのだろうが、北は牽制にビクともしないようだ。

世界の指導者は今朝、戦争に走らないよう両国を牽制する。北が厳しい表現で米国を牽制するのは常套手段だが、冷静に対応しなければ本当に戦争になってしまうかも知れない。米国も本土を攻撃される危険が増しているし、北も国内事情があり引けないのだ。

日本は北の射撃予告を受け、通過県の出雲(島根)、海田(広島)松山(愛媛)、髙知〈髙知〉にPAC3を配置、日本海にはイージス艦を展開している。

日本の防衛は日本海にイージス艦(SM3)、4つの駐屯地のPAC3を配置した2段構えに防衛戦だ。

もしかしたら集団的自衛権行使が問題になるだろうが、あくまでもコースを外れて日本に落下することを警戒してこのとだが、何故、今までEEZに打ち込まれていながら迎撃しないのか。日本漁船が操業していれば危険な事態になる事は分かっているではないか。

頼りのアメリカも手を出せない。日本も自らは手を出せないとなると北の思うつぼではないか。

北のような小さな国は何かをしていないと国際社会から忘れられる存在だから常にICBM,核開発で騒いでいるのだ。


無視すれば騒ぎを大きくするだろうから、北への対応策は最低限にし手の内を読まれないようにすべきではないか。今はストレートに反応している。

2017年8月11日金曜日

これで良いのか 京都世界文化遺産の防災意識:消火バケツに水不足、3年前点検の消火器

埃を被ったままの3年前点検の消火器
二条城にて
2017.8.11
京都が世界文化遺産に登録されてはじめてと思うが、1011日暑い京都観光旅行に家族と行ってきた。2日目は帰り時刻もあるので東寺、二条城を見学したが、驚いたことに防火意識がかけている事だ。東寺では南大門や各所に消火用水が入ったバケツが5個ぐらい配置されているが水が不足しているのだ。1/3位しか入っていない。

東寺では消火用水バケツの水足らず
東寺にて
2017.8.11
二条城ではもっと酷い。唐門の内側に消火器が置いてあるが何と点検は3年前の26.1.28となって埃を被っていた。他の箇所も同じだ。

折角の世界文化遺産に登録されてもこんな防火意識ではダメではないか。勿論、バケツに入った消火用水や消火器で消せる火災など初期の初期でないと効果が無いがだからといっておろそかには出来ないはずだ。

まだ、東寺のように目立つところに設置されて居れば皆の目に止まるが、ほとんどの文化遺産の建物では目に見えない。だからチャンとやられているかどうかは分からないのだ。

東寺は定期的にチェックし水はバケツに一杯に入っていることを確認すべきだし、二条城はもっと目につく場所に設置し定期的な点検が必要ではないか。例え、3年前の点検で良いとしても埃を被った消火器は頂けない。

京都の文化遺産は11つが重要な遺産で放火などで消失を許してはいけないのだ。


消防署も定期的に防火施設のチェックをやっていると思うのだが実体はどうなのか。

2017年8月9日水曜日

今日の新聞を読んで(96):世論調査は安倍政権に何を訴えているのか

最近の読売新聞、朝日新聞の世論調査で安倍政権の支持率が30%後半から40%前半である事が分かった。30%を切る危険水域にあったことを考えると吹き返した感じだが、そうは行かないらしい。

支持しない理由で「首相が安倍さんだから」が18%から28%に上昇、「政策面」でも40%に登っている(朝日新聞)。読売新聞でも「首相が信じられない」が54%と高率だ。

今回の内閣改造人事で言えることは森友、加計学園疑惑、自衛隊の日報事件隠し内閣である。

下落原因が「安倍さんが信用できない」、「菅官房長官の上から目線」でありながら続投していることが問題だし、二階幹事長に到っては安倍総理の低姿勢、丁寧な説明に反しメデイアへの批判を繰り返している。続投と言うことは安倍総理の本音を代弁しているからか。

官僚の忖度事件が国民の反感を買っている。森友疑惑で国有地を格安で払い下げた佐川理財局長が国税庁長官に転身したが、批判が大きく記者会見も開けない状況になった。

脱税しようとする者が国税で契約書を見せろと言われて「既に破棄している」と応じたらどうなるのか。税務署も苦しい立場だろう。記者会見も開けないのなら佐川さんは辞任すべきだ。

勢い、解散総選挙の話も出て来た。「日本ファーストの会」、民進党のゴタゴタ、野党共闘路線が敷かれない前にやってしまえと言うことだ。ところがサンデー毎日(8.20-27)の新聞広告によると、「今、解散すると小池新党59,民進党100」という予想が出ている。これがそのまま自民党の減席になるのか。

安倍総理が「憲法改正をスケジュール通り」と言ったが与党の公明党が同調しないようだ。だとしたら2/3議席確保(?)でも改正に向けた動きは鈍いだろう。

経済再生で支持率を上げようとしているが消費税増税もあり景気の下振れの危険があると常に言っている。今度は本気か。

閣内も統一できたかと思ったらポスト安倍に野田さん、河野さんも名乗りを上げた。岸田さんが禅譲で本命のようだが「一寸先は闇」だ。麻生さんも狙っていたらしいが再登板の芽は無さそうで機嫌が悪いという。地方議員、党員には人気のある石破さんがどの程度頑張れるか。

ところで一体、国民はどんな政権を望んでいるのか。

自民党のリベラル派か、野党連立政権か。無党派層をやめてここはしっかり意思表示すべきではないか。45%の無党派では無責任すぎないか。国会議員に誤った情報を提供することにならないか。



2017年8月7日月曜日

まだ「風」が吹いているのか:小池頼みの「日本ファーストの会」設立

まだ「風」が吹いているのか? 小池都知事頼みの「日本ファーストの会」が設立されたと代表の若狭勝衆院議員が記者会見した。同時に政治塾「輝照塾」という塾を立ち上げ、永田町の政治のプロ以外から国政への候補者を探すというのだ。

都議会議員選挙後、「自民でも民進でもないもっと新しい、もっと声を受け止めてくれる政党の存在が求められる」動きに答えるようだ。

日本ファーストの会というと、すぐ頭によぎるのがトランプ大統領の「アメリカ第一主義」だ。まさか日本第一主義とでも言うのか。よく分からない政党の旗印だ。

又、もっと声を受け止めるには「地方組織」が大事であるが、どうなっているのか。あの「日本新党」の時、知り合いも政治が替わることに期待して政治資金を振り込んだが、その後は「ウンともスン」とも言ってこなかったと嘆いていた。

自民党が下野した時でも政党支持率が30%前後あったのは、地方組織がしっかりしていたことだ。だからいつでも政権交代出来るのだ。

日本ファーストの会が「声」を集められるのは小池都政の周辺だけではないのか。そんな気がする。小池都政だって「都民ファーストの会」の小池チルドレンが如何に活動できるかだ。あっさり失望される危険もはらんでいる。

各政党が1番困っているのは候補者捜しだろう。

小泉旋風で比例区候補者が多数当選した。小泉チルドレンという。安倍政権では安倍チルドレンの登場で多数の議席を確保出来た。橋本さんでは橋本チルドレン、小池さんでは小池チルドレンと言うらしい。でも政治以外に不祥事が目立っている。

知名度優先でジャーナリスト、タレント、元、前議員、他党より生き残りをかけての離党組もいれば失望したと嘆く者もいる。


どれだけ信頼される候補者を探し、育てるか。新党の生命にかかっている。

今日の新聞を読んで(95):安倍総理「消費税増税10% 予定通り」発言

新聞記事は小さかったが、安倍総理が読売テレビの番組で201910月の消費税10%増税(後2%増税分)を「予定通り」実施すると言ったそうだ。今まで景気の下押しを心配して2回増税を延期したが、今度は増税しなければ法違反になる状況だ。

今回の内閣改造では「骨格を替えない」基本方針で麻生財務相の続投が決まったが、裏取引で財務省の増税を飲ませる格好になったのではないか。

安倍総理はどちらかと言えば財政出動派だ。今までも海外から著名な経済学者を招聘しては「消費増税ダメ、今は財政出動だ」を言わしめていた。浜田内閣参与もシムズ教授の理論に「目からウロコが落ちた」「アベノミクスを見直すとき」と言ったほどだ。

確かに、アベノミクスのエンジンを吹かせて、経済を好転させ、税収増→社会保障費などへの補填を考えていたが、税収増にはハードルが高すぎた。うまく行かない。今考えられる税収増は消費税増税しかない。

国、地方の借金を考えて1050兆円、対GDP比220%では、世界が赤字財政をGDPの3%内の規律を守っているのに日本だけが例外を何時までも認められるわけがない。

2020年のPB黒字化を謳っているが、今でも8兆円の不足が想定されている。赤字財政を日銀が国債を買い上げる「異次元の量的緩和」で対応している。海外では財政ファイナンスとみられている。しかも日銀の国債保有は420兆円、発行残高は40%に達し、国債市場にも異変が出ているらしいし、日銀の経営も悪化しそうだ。


消費税増税と言っても後2%分だ。国民は織り込み済みで生活をしているのではないか。

2017年8月5日土曜日

続く民進党役職者の離党:細野さんにどんな理由があったのか

民進党代表代行だった細野さんが代表選を間近に控えてグループ15人を置いて離党した。今のタイミングで何故という疑問が湧いてきた。本人は民進党内で憲法改正論議が停滞しているのを理由に挙げている。

しかし、前原さんも憲法改正論者だ。前原さんが代表選に出馬するのだから支援すればいいのにと思うが、何やら過去に支援の貸し借りがあるそうでうまく行かなかったようだ。

主導権が握れる「受け皿」を作ると言うが小池新党でも念頭にあるのだろうが、「寄ってくる者拒まず」と言うが、こんな辞め方の離党者も歓迎されるのか。

細野さんと言えば、権力者の間をうまく渡り歩いた。

民主党政権時、権力の2柔構造で官邸と小沢さんの間がギクシャクしていたとき、小沢さんに重宝され官邸との間に立って調整役を果たし、その後政権内で地位を固めていった。

最近になって、静岡県知事に出馬するという話を聞いて驚いた。結局、現職が出馬すると言うことで思いとどまったようだが、仲間から顰蹙を買ったらしい。

保守系の前原さんが代表選に出馬するのだから細野さんも支援すべきではないかと思ったが、グループ員はそのままで細野さんが先に離党する事になったが、ついていく者がいないと言う結果になってしまったようだ。


党内での自分の立ち位置がなくなったのだろう。離党者は厳しい立場に置かれるのだ。

今日の新聞を読んで(94):内閣人事局長が萩生田→杉田さんへ

新聞では小さい扱いだったが内閣人事局長が官房副長官で国会議員だった萩生田さんから官僚トップの杉田さんに替わった。「官僚主導から政治主導へ」と銘打って中央官庁の人事を一元的に扱う内閣人事局を作り、国会議員がトップにつき官僚の我が儘(?)を制したかに見えた。

しかし、「政治主導」の誤ったやり方だった。これにより森友疑惑、加計学園疑惑のように忖度する行政が横行し、前川前文科省事務次官が訴えたように「不公平な」行政を生んだ。

萩生田さんは加計学園の獣医学部新設での安倍総理の意向を反映させたキーマンとみられていたが、萩生田さんが替わっても菅官房長官の意向反映は替わらず従来通りとみられている。

逆に萩生田さんが党役員に移ったことで加計学園疑惑を隠蔽しようとする安倍官邸の思惑が見え隠れする。「目くらまし人事」なのだ。

今回の「仕事人内閣」発足で、内閣支持率はどう変わったか。

毎日新聞WEBは30%台後半で上昇、テレビ情報番組では40%前半で一様に上昇している。

でも、今回の支持率下落は「安倍さんが信用できない」「菅官房長官の上から目線」だ。ここが替わらなければ何とも言えない。安倍総理の「一時の丁寧な説明」「低姿勢」も簡単に直るものではない。


臨時国会が開催されると「経済再生」、政局運営に注目だ。ポスト安倍に野田、河野、岸田、石破さんらが名乗りを上げている。何かあると一気に「安倍離れ」が進むだろう。

2017年8月4日金曜日

第3次安倍第3次改造内閣:一体、何て言えば良い改造内閣か

街角に張られた安倍総理の「経済で結果を出す」
政府が発表する経済指標は好転しているが、実感
がないのが実体だ。
3次安倍第3次改造内閣が発足したが、一体、何と言えばよい内閣なのか。安倍総理は胸を張って「仕事人内閣」と言うし、情報番組は「仕事師内閣」とも言う。でも私には「疑惑隠蔽内閣で再出発」とでも言えるのではないかと思う。

安倍総理の記者会見は異様だった。まず最初に「森友学園、加計学園、日報問題で国民に大きな不信を紹かせた」と深く頭を下げた。ジャーナリスト、評論家は一様に驚いた。

今回の改造人事ではいろんな情報が飛び交った。情報番組でコメンテーターは自分の得た情報を得々と紹介し、「どうだ」と言わんばかりの評論家もいた。田原総一郎さんは「政治生命をかける仕事」を安倍総理に提案したという。「内容は言えない」というが、今になっても何のことか分からない。

開けてみれば官邸周辺に踊らされていた感じが強い。

サプライズより政策優先と思っていたが、「経済再生」で支持率回復を目指すと言う。今、「アベノミクスのエンジン噴射」を言うのは安倍総理だけだ。自民党内でも反アベノミクスグループが出来ているし、岸田さんも見直す時だと発言していた。その野田さんは総務相、岸田さんは政調会長で党3役だ。

サプライ人事をメデイアは期待していたが、野田総務相、河野外相ぐらいではニュースにもならない。伊吹元議長を文科相にする案は元から無理筋拿話だ。公明党へ1人から2人に大臣の増員を提案したが山口代表は断ったという。憲法改正では公明党は加憲、「急がない」と言っていたので、閣僚を増員することで憲法改正促進に加担する事を考えていたのだろう。

でも主要閣僚紹介では政策を絡めて紹介していたので改造理由は理解出来たと思うが、メデイアに言わせれば新鮮味がない。新聞の世論調査での支持率には余り影響しないだろうと見ている。

気になることは疑惑隠しだ。

自衛隊の日報隠蔽事件では稲田さんに替えて小野寺さんだ。野党は日報問題を引き続き追求すると言うが、何も知らない小野寺さんではどう対応するのか。

稲田さんの参考人招致を頑なに拒否していた竹下さんは国対委員長から党役員に移った。新しい自民党の国対委員長はどう判断するか。噂では竹下さんが一人反対していたとも言われている。

加計学園疑惑ではキーマンの萩生田さんが幹事長代行に移った。益々証人喚問が難しくなって来たか。

二階幹事長が先日、メデイア批判を自派の研修会で披露した(?)。恐らく安倍総理の気持ちを忖度したのだろう。これを聞いて私は安倍さんが二階さんの続投を決めたら、安倍さんの「低姿勢」「丁寧な説明」もウソだろうと見ていたが、本当になりかねない状況だ。

ポスト安倍でも変化が出て来たという。

石破さんは自派の2人が入閣したことを考えて力を削がれたのではないかみられている。しかし地方党員、地方議員の人気はあるのではないか。岸田さんは政調会長でいろんな政策で口出しできるようになったが、安倍さんからの禅譲を期待しての人事だったのだろうが、「政界は一寸先が闇だ」。安倍さんが約束したかどうかは分からないが信じて良いのか。

驚いたことに、野田さん、河野さんもポスト安倍に手を上げた。安倍さんの囲い込みは失敗だったのか。

今回の内閣改造劇を見て、支持率の下落がとまるのか。下落の要因は「安倍総理が信用できない」「菅官房長官の上から目線」が問題だったのではないか。菅さんに変えて野田さんが官房長官になるサプライズもあっただろう。


しかし、究極は安倍総理が辞任することだ。

2017年7月31日月曜日

今日の新聞を読んで(93):内閣支持率は何で動くか、サプライズか政策か

内閣支持率は何で動くのか、サプライズか政策か。その時その時の政権の動きを評価する国民の基準は何なのだ。今回の内閣支持率が30%を切る状態で安倍総理は苦しんでいるようだが、今までと違って下落要因が「安倍総理自身を信用できない」という事では、浮揚策は安倍総理自身が辞めることだと思うのだが・・。

どういうことか、田原総一郎さんまで動員し「政治生命をかけた冒険をやってみる」姿勢を見せているが田原さんは安倍内閣の政策、政権運用には反対していたジャーナリストだ。田原さん流の突飛な事は今の安倍総理にはできない。恐らく反対派の意見にも耳を傾けたと言う事か。

安倍内閣は「他よりマシ」、比較的安定している政権として支持を得てきた。背後に民主党政権時のゴタゴタに辟易していたためだが、第一次安倍政権での放り出しも対象になっている。

でも何時までも民主党政権の事を考えていては困るのだ。民進党もゴタゴタ感を払拭しまとまっていく政党の姿勢を見せなければならない。

今までの内閣支持率は政策よりサプライズに大きく影響されてきたのではないか。

ロシアとの北方4島返還問題での進展、北朝鮮との拉致被害者問題、対米関係強化、1番手っ取り早いのが女性閣僚の登用だが一時は効果があるが「政治とカネ」、「質」の問題でほとんど失敗している。稲田元防衛相が良い例だし、小渕議員も将来の総理候補などと言われていたが、その器ではなかった。

総理にしてみれば政策で評価を受けたいだろうが世論調査での設問「政策が良いから」は評価が低い。

安倍総理の政策、政局運営でも問題が多い。

テロなど準備罪の強行採決、陸上自衛隊日報隠蔽疑惑、加計学園新獣医学部新設疑惑、森友学園疑惑、そして唐突な憲法9条改正など安倍一強政権の驕りが出た行動だった。
外交好き(?)で外国訪問は多いが、なかなか成果を得ることは難しい。ほとんどが経済支援で歓迎されているだけか。

アベノミクスを掲げて登壇した。当初は成果もあったが正統派経済学者のほとんどが疑問を呈していたように今は頓挫した状態だ。

円安、株高で輸出産業を中心に企業の業績は上がっているが、家計への再分配は十分でなく、消費は伸びない。賃上げを経済界に要求するが経営者の姿勢は厳しい。

脱デフレ、2%物価目標は先送りになった。黒田さんが続投するか、新たな総裁が選ばれるかで異次元の金融緩和の行き先が見えてくる。世界の中央銀行は量的緩和策の縮小、出口戦略を検討している。

テレビでは若手人気者、女性の登用を希望するコメンテーターもいるがそんな人気取りは時代後れだ。


2017年7月30日日曜日

北のICBM開発を阻止できないのは、古い米vs中国、ロシアの構図だ

北のミサイル発射を伝える
朝日新聞 2017.7.30
北がICBMの開発を促進している。止めさせられない理由に、国連安保理の相変わらずの米国vs中国、ロシアの構図があるからだ。中国は米朝問題と思っているし、ロシアは隙間を見ては主導権を握ろうとしている。アメリカはレッドラインと言いながら中国任せ、日本は「ただ吠えているだけ」ではどうしようもない。

今度は午後11時過ぎの真夜中に予想外の場所からICBM「火星14号」を発射、日本のEEZ内に落下したという。3月に燃焼実験をやったエンジンを搭載し、射程距離は1万km、米国西海岸も射程内だ。

新聞報道によると、日米韓のイージス艦がミサイルを捉えているらしく想定のコースを外れなかったと言うから技術は完成に近いとみられている。おまけに弾頭部の着水の状況がNHKで映像になり弾頭はバラバラになっていないというから成功だろう。

日本は相変わらず米中韓と協力し「安保理決議を守れ」「更なる制裁を」と言うが、そんな事が通用する北朝鮮ではない。

この対北制裁がうまく行かないのは相変わらずの米vs中国、ロシアの構図が今も働いているのだ。国連安保理常任理事国は必ず自由主義(米国)vs社会主義(ロシア、中国)で主導権争いをしている。世界平和ではなく自国の利権が優先なのだ。

それが今もつきまとっているから主導権をとるために裏の行動をする。

米国はレッドラインなどと言っているが、自分から軍事行動には出ない。中国に働きかけて経済制裁で押さえ込もうとするが中国が思うように動かない。やっと石炭輸入を止めたが市民生活を守るために重油は供給しているのではないか。

中国にとっては基本的には米朝問題で、迷惑な話なのだ。万一の時は難民が押し寄せて社会問題化する。

韓国の文政権も「南北融和」を謳っていたが、ここに来て中国が嫌っていたTHAADを導入するという。北朝鮮に振り回されている感じだ。

ロシアも何を思ったのか、ここぞとばかりに経済援助をするらしい。いつも漁夫の利を得る動きだ。

北のミサイルも、今は狙ったところに落ちているようだが一歩間違えば日本の領海、領土に落ちる可能性はある。その時は避難訓練どころではない。何もできないと政権はぶっ飛ぶだろう。

日本にはPAC3、イージス艦を配備しているが役に立つのか。話題になるのは発射が迫っているとPAC3を首都に移動したり、イージス艦に到っては修理中の艦もあり実際には手薄なのだ。

でも、今まで一発も撃ったことがない。迎撃は難しい技術と言うし、数発同時に発射されるとお手上げらしい。

それでも北の脅威を煽り軍備の増強を煽る。軍事産業や利権者が得するだけだ。


そこのところを知っているから北は次から次に好きなように行動する。一発発射する毎に世界の反応を見て楽しんでいるのか。そのうちに核弾頭を装備したICBMの脅威に世界がさらされることになるのだ。

今日の新聞を読んで(92):トランプ政権に亀裂、次は安倍政権か

トランプ政権に亀裂か
朝日新聞 2017.7.30
トランプ政権、首席補佐官辞任で亀裂が走っているようだが、次は安倍政権か。共に政権の支持率が下落する一方で、トランプ政権は1年持つのか、安倍政権は一強政治の驕りから自らの信用を落とし長期政権の可能性は消えた。

新聞報道によると、トランプ政権の主要閣僚の辞任が続く。

共和党の主流と太いパイプを持つとされるプリーバス首席補佐官が辞任と言うことは政権と党の調整役がいなくなると言うことか。確かにオバマケア廃止は共和党議員も反対し挫折した。スパイサー大統領報道官も辞任を表明している。

そうでなくても議会とはギクシャクしている議会運営が更に難しくなって来た。

ロシア疑惑との関係でセッション司法長官を任命したが、ロシア疑惑拡大で不満をぶちまけている。辞任も近いだろう。更にテイラーソン国務長官も意見の違いから不満を募らせ辞任の機会を狙っているという。

更に娘夫婦を含む側近連中も何かと話題に欠けない。ロシアンゲート事件はアメリカにとっては大きな大統領罷免事件と思うが今後どう動くのか。

大統領と閣僚が不満ばかりでは1年と持たないと思うのだが。

一方、安倍総理はどうか。3期連続、長期政権を目論んでいた本人、側近連中も今は夢物語、自民党自体が許さないだろう。一強の驕りがもろに出て来た。

世論調査では「安倍さん自身の信用」を失っている。加計学園疑惑では関係官僚全員が「記録がない」「記憶がない」と安倍総理を擁護するが、国民は誰も信じてはいない。忖度政治でキーマンは皆海外勤務で逃がし追求を難しくしている。

あれだけ不用意発言、日報隠蔽に関わった稲田さんを守り続けやっとの事で更迭に踏み切ったが、「この方が将来の女性総理」だなんて笑わせるではないか。

テロ等準備罪では国会答弁に四苦八苦する法務大臣を交代させず、最後まで全うさせた事は不可解なことだった。
自民党内でも反安倍の動きが出て来た。反アベノミクス勉強会には60人近くが集まったが、岸田さんも言うようにアベノミクスは見直すときだ。麻生さんも派閥拡大に熱心だし、岸田さんも宏池会復興の思いが強い。ポスト安倍を狙っていると言うが、石破さんも堂々と安倍政権を批判するようになった。


内閣改造、党役員人事は今後を占う良い機会だ。

2017年7月29日土曜日

続く辞任劇:安倍総理はどうするか

昨日は稲田防衛相、民進党の蓮舫代表の突然の辞任で驚かされたが、稲田防衛相の罷免に対して「任命責任は私にある」という安倍総理はどう出るのか。

防衛省の日報隠蔽事件で事務次官、陸自幕僚長が辞意を表明すると何を思ったのか辞任の意思のなかった稲田防衛相まで辞意を表明、そこへ深夜になって北朝鮮がミサイルを日本に向かって発射した。防衛相交代のジタバタ劇に北がチョッカイを出してきた。

更に民進党の蓮舫代表も急遽代表辞任を表明し、先に責任辞任を表明した野田幹事長とともに民進党は一時的にトップ不在の事態になった。蓮舫さんも先日までは「衆院に鞍替えして頑張る」と言っていたのだが、幹事長の引き受け手がなく、支援してくれる者もいなくなり八方塞がりでやむを得ずの辞任劇だ。

民進党は常に「ゴタゴタ」感のあるまとまりの悪い政党であるが、相変わらず次の代表選には45人が立候補するらしい。保守vsリベラルの構図になるだろうが代表戦が終わっても対立が続くのでどうしようもない政党だ。

一方、「何とかならないか安倍政権」と思っている国民は多いはずだが、自民党の動きはどうか。

蓮舫さんは「求心力が遠心力になった」という意味の発言をしていたが、安倍Ⅰ強の自民党もそう言える。

内閣支持率の下落の要因は「安倍さん自身の信用のなさ」にあるのだが、本人は「丁寧な説明」「内閣改造」「党役員人事」で抜けきろうとしているのだからノー天気だ。

あれほど擁護していた稲田さんを6日後まで待てず首にしたことは、それほどの党内事情があったのだ。

「お友達」「イエスマン」「考えの同じ」内閣と批判されながらも4年安倍内閣を維持してこれたが、これから先はそうはいかないらしい。「仕事師」内閣が必要と言うがそれぞれ個性のある人材の登用で安倍さんは内閣を維持していけるか。
今までの様に勝手なことはできないだろう。「路線が違う」と閣僚の辞任が増えることも考えられる。3期連続なんて考えない方がいい。

「経済で人気回復」を狙っているようだが、アベノミクスは破綻、脱デフレは無理、2%物価目標も連続の先送り、「景気は拡大」と言うが消費は伸びず、税収増は消費税増税しかない。でも財政出動を優先する安倍総理だろうが財政再建は国際公約だ。

外交を得意(?)として世界を駆け回ったが、これほど国内で支持率が危険水域だと安倍さんを信用し約束事が出来るのか。笑顔で歓迎される裏には援助があるノだろう。

自民党の行く道は解散/総選挙ではなく、総裁選の前倒しで新たな政権交代が1番良いのではないか。石破さんはサポーター、党員、地方議員間では人気があるが、どうして国会議員間では人気がないのか。

自民党も総選挙で国民の厳しい国民の審判を受け、圧倒的多数の議席を剥奪され切磋琢磨する政治に戻す必要があるとすれば、まずは解散/総選挙か。


どうやって自民党のお灸をすえるかだ。

2017年7月28日金曜日

加計学園、自衛隊日報隠蔽:「何らかの発言の可能性を否定できない」で終わりか

安倍総理も出席した衆参閉会中審査での加計学園、自衛隊日報隠蔽疑惑は関係者の「何らかの発言の可能性は否定できない」と言うことで終わりなのか。

自衛隊・日報隠蔽疑惑は「何らかの発言の可能性は否定できない」と言う事で終わりそうだが、防衛省の特別監察報告でのコメントは加計学園獣医学部新設疑惑事件とともに2つの事件に共通するコメントではなかったか。

加計学園獣医学部新設計画は安倍総理のお友達の加計理事長が事業者になっており総理から「何らかの口添え」があったのではないかと疑われていたが、「総理が言えないので私が代わりに言う」という和泉首相補佐官の発言も「記憶にないので言っていない」と頑なに否定、萩生田さんも「文書は認めるが内容に記憶が無い」という。今は経産省の審議官も「記憶をたどっても今治市の担当者に会っていない」と否定する。

国民は皆、既に見抜いているのだ。否定しても「何らかの発言、会談があったことを否定できない」のだ。

自衛隊の日報隠蔽事件も防衛特別監察をしたと言っても捜査権はない。必然的に曖昧な調査で終わるが、今回は国民も感づいているから完全否定は出来ないのだ。稲田防衛相の不規則発言、曖昧な国会答弁もそれに拍車を掛けた。

ここは「何らかの発言の可能性があった」ことを記さなければ今回の特別監察の意義まで疑われることになるのだ。

行政に関わる疑惑の監査は難しい。身内がやるのではなく、第三者機関が「国民のため」にやるべきだが行政の壁は高い。


稲田防衛相が内閣改造まで後6日間持たなかった理由も、次官、陸自幕僚長の辞任を前に稲田防衛相に何か後ろめたい気持ちがあったのだ。