2017年1月26日木曜日

今日の新聞を読んで(45):トランプ大統領! 雇用があれば何をやっても良いのか

トランプ大統領!「雇用」があれば何をしても良いと言うのか。新聞報道によるとオバマ政権の政策を転換し原油パイプラインの建設計画を進め新たに2万8千人の雇用が見込めると大統領令に署名、環境保護、先住民の権利よりも雇用を優先する考えを示した。

パイプラインの建設は環境破壊、汚染、温室効果ガスの排出など環境保護団体から批判されているが、雇用増とともに国産資材の使用など米国企業にとっては有利と判断した。

トランプ大統領は「雇用」「雇用」と叫ぶが、本当に「雇用」が問題なのか。

FRBは利上げの条件に雇用20万人増を条件に上げているが、最近は20万人に足らないが経済は安定していると判断し段階的な利上げに踏み切った。ドル高になるのでトランプ政権にとっては我慢ならない。FRB議長の更迭も目論んでいる。

雇用問題でアメリカ政権は考えの統一が出来ていないようだ。

生産設備は機械化、ロボット化され今雇用は進んでいるのは低賃金のアルバイト、非正規労働者の部門だ。失業率は4.7%まで落ちたが、所得は伸びない。トランプ大統領は成長率4%を目指すと言うと、市場は期待してNY株価は2万ドルを超えたという。

トランプ大統領は「米国内で生産し海外へ輸出しろ」と考えているようだ。一時はやったパンアメリカンか。面倒くさい多国間貿易を止めて二国間貿易を進めアメリカ優位の立場を堅持しようとしている。

でもグローバル化を世界に進めて大儲けしたのはアメリカではなかったのか。今ここでハシゴを外そうとしている。高い製品を買わされて米国民の生活はどうなるのか。益々雇用の確保が難しくなると想うが。

アメリカの身勝手すぎるグローバル化に反対するのは当然だ。経済成長と環境保護は両立させないと本物ではない。

0 件のコメント: