2017年5月22日月曜日

大分・豊後大野市朝地町綿田地区で地滑り:田んぼに水張りで地下水脈変化?

豊後大野市朝地町綿田地区の地滑り現場
TBSテレビ「あさチャン」2017.5.22
22日のTBSテレビ「あさチャン」など情報番組で豊後大野市朝地町綿田という盆地で傾斜地に田んぼや住居が点在する地形で地滑りが発生していることを伝える。16日頃から発生し今では半径300mで58箇所に地割れが見つかり避難者も出て、道路は通行止めになっていると言う。

テレビ画面を見る限り、傾斜地の下の方の田んぼには水が張ってある事を考えると水を貯めたために傾斜地の地下水の水脈の流れが上層に変わってきたための地滑りだろう。

地割れ幅も日に日に大きくなっているようでしばらくは続くか。

思い出すのは以前、奈良県川上村で同じような谷間を使ってダムの建設が始まった。専門家は地滑りの危険があるから不適な場所と指摘していたが、事業主は強行、ダムに試験的に水をためる事になったとき、傾斜地の住居や道路で地割れが発生、避難騒ぎになった。水も地盤の割れ目があって水がたまらない。記憶に間違いがなければ大滝ダムか。

その後対策を立てたと言うが結果はどうなったか知らない。

同じ事が、今建設中の八ッ場ダムでも言えるのではないか。長野原地区は岩屑が崩れて出来た地形で地元の地理教師は建設反対を訴えていた。ダムが完成し水を貯め始めると両岸の傾斜地に地割れは発生する危険があるのだ。

ダムで水没する川原湯温泉などの地域から崖上へ温泉旅館や住居が移転しているが移転先の安全は保てないかも知れない。

水を貯めたために傾斜地の地下水脈が上昇し地滑りの原因になるのだ。自然災害は専門家の忠告に耳を傾けるべきだ。


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