2017年6月13日火曜日

今日の新聞を読んで(84):「町村総会」、高齢化が過疎地の自治を蝕んでいるのか

産業の衰退、ダム建設などで人口流出に高齢化が重なって過疎化が進み村議会の存続も怪しくなって自治をも蝕む事態が起きている。高知県大川村が村議会に代わり「町村総会」に直面している事態は他人事ではない。

確か住基ネットに接続するかしないかで問題になったとき、矢祭町では接続しないことになり財政を圧迫する事態になったが、当時の町長は議員報酬、議員定数削減、職員報酬の削減など当時としては斬新な政策をうちだし、一時有名になった。

行政経費の削減は出来ても議会に替わる手があるかどうか。

大川村は合併もうまく行かず、400人の村民、高齢化が進み議員も70才以上で議員の仕事に体力が持たないという。

議員報酬も15万円チョットでは生活も苦しく、兼業も出来ないので若者は敬遠する。

確かに、人口流出、過疎化は進んでいる。ダム建設で今まで町の中心だった地域が水没、人口が流出する。主要産業の衰退も人口流出の要因だし、これから増えるであろう自然災害による人口流出など懸念事項は大きい。

他の地域へ移って生活できる家族は良いが、移ることも出来ず、そのまま居座り高齢になる家族、一人暮らしは厳しい。自分がそのような状況下に置かれるとどう決断するか。先のことは不安だが居座りになるのか。

議会の存続が問題になる自治体もあるが、一方で都市の大規模団地でも人口流出、高齢化で苦肉の策として外国人を住まわせる事により地域の催しも外国人の協力がなければやっていけない事態も発生しているのだ。

「町村総会」に注目だ。

一度に200人も集まる事は難しい。集落の公民館などに集まってもらい報告、資料は郵送、賛否も郵送ではどうか。高齢になると難しい行政を理解することが出来るか。
そんな事を考えると合併が良いのだが、どうして無理だったのか。それこそ既得権益者の反対があったのか、合併で行政サービスが落ちるのか、合併する側の経費増が問題だったのか。


先日、親戚の結婚式があって岡山に帰った。出席していた知人が「うちらも、昔は13軒あったが、今は減って6軒になった」とぼやいていた。田舎の過疎化は問題なのだ。

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