2017年6月14日水曜日

加計学園疑惑(3):戦略特区民間議員の「一点の曇りもない」を信じるか

加計学園疑惑事件で国家戦略特区諮問委員5人の民間議員が記者会見し「プロセスに一点の曇りもない」と主張したが、本当に信じて良いのか。しかも会見場は悪事の総本山である内閣府だ。誰が見ても安倍総理の不利な展開を打ち消すために内閣府が企てたイベントだったと見える。

会見の内容は新聞によると、「総理から獣医学部の新設を特に急いで欲しいという要請はなかった」「加計ありきで検討されたとの指摘は事実に反する」「規制が合理的だとの根拠を示す責任は文科省にあるのに十分な根拠を示さなかった」と言う事らしい。

この反論は誰が見てもおかしい。

国家戦略特区諮問会議と仰々しい会議の名前だが、やっていることは安倍総理も出席しているので1時間程度、官僚が用意した資料に基づき説明され、議員が意見を述べる。最後は安倍総理が役人が書いたペーパーを読みながら総括する。

これが一般的ではないか。

だから安倍総理が「加計をよろしく」という機会などない。当たり前のことだが事前に内閣府の担当者に「つぶやく」事で忖度させることは十分可能なのだ。

50年間も新獣医学部が新設されなかったのは文科省という設置認可権を持つ既得権益者の抵抗があったためと主張したいらしい。

規制改革、構造改革、戦略特区構想で固い岩盤にドリルで風穴を開ける事は重要である。「後退は既得権益者を利するだけだ」という主張も頷ける。

しかし、森友学園、加計学園の2件共に「何故、安倍総理のお友達なのか」が問題なのだ。

公正、公明に規制改革をやっても新しい権益者は「安倍総理のお友達」だったのか。


加計学園疑惑で降りかかった安倍総理への火の粉を払い落とすつもりだったようだが、一層を疑念が深まった結果になった。

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