2017年7月19日水曜日

今日の新聞を読んで(89):どうしてオリンピックをやりたいのか

オリンピックって巨額な投資でただアスリートを満足させるだけならば誘致、開催は止めた方がいい。当初開催費7000億円が2兆円規模になり物議を醸した。会場もアスリートは東京周辺で良い競技場が欲しいらしい。皆一様に希望する。

オリンピックでの良い印象はない。誘致に巨額の闇資金が拠出され、IOC委員は裕福になる。オリンピック貴族と言われ長年利得があるらしい。オリンピック開催が決定するまでにはドンチャン騒ぎを何回もやるのだ。いざ決定すると厳しい状況が次から次に出てくる。

でも、2020年開催が東京だから良かったのではないか。トルコのイスタンプールは、確かヨーロッパとアジアの接点を売りに誘致活動したが、もし決まっていたらクーデター騒ぎにIOCはどうしただろうか。

スペイン、マドリードも皇太子が誘致活動に動員されるなど熱心そうだったが財政難は如何ともし難い。

多くの開催誘致の都市が降りる事態になっている。ローマ、ボストンが諦めた。ギリシャは2004年開催時の借金が残って、今は債務国として支援を受けなければならないほど国内経済は疲弊している。

1964年の東京オリンピックの夢をもう一度と言う事なのだろうが、経済も相当発展しているし、オリンピックにかこつけてやることはそんなにないのではないか。

今日の新聞を読むと、小池知事は無電柱化、テレワークの普及など「見えない化」を図りライフスタイルを変えるという。丸川五輪相は教育や社会制度改革
の重要性を指摘、武藤組織委員会事務総長は情報と技術革新に新たな経済発展の踏み台になるという。

そんな事は何もオリンピックでなくても出来ることではないか。石原さんなどは豊洲近辺のウォ-ターフロント開発に国のカネをつぎ込みたかったのではないか。理由などいくらでも付けられる。

誘致に巨額な費用がかかることが分かり名乗り出る都市がなくなってくることにIOCは苦慮したのだろうか、2024,2028年の開催地を同時にパリ、ロサンゼルスに決めたという。

オリンピック委員会の委員が暴利をむさぼるチャンスは少なくなってくる。良いことだがいつまで続くか。

一層のこと1つの都市にアスリートが集まって一種のお祭りをするのではなく、4年に一度、各種目別にどこか別々の都市で大会を開き成績優秀者にオリンピックメダルをIOCが配る方法でも良いのではないか。

巨額の設備投資をしても後々の維持管理で巨額の費用がかかったのではレガシーどころではない。ブラジル・リオも後利用もなく困っているらしい。東京も同じ状況が来る。


20日間、ドンチャン騒ぎをやって、後は開催都市によろしくでは何のためのオリンピックか。

0 件のコメント: