2017年8月21日月曜日

大事なのは「正しい問題提起」:修正の効かない間違いだらけの安倍政権か

朝日新聞(2017.8.15)の波聞風問の「2%インフレ目標 ヘンテコ理論の大きな過ち」は大いに納得出来る記事だった。日銀の2%インフレ目標をドラッガーの金言「間違った問題提起への正しい答え程修正の難しいものはない」と論破した。

安倍総裁、日銀黒田総裁のリフレ論をヘンテコな理論という。修正の効かない間違いだらけの安倍政権の政策か。

原編集委員曰く「物価は景気が熱を帯びると上がるが、物価を上げて景気を良くするというリフレ論はヘンテコ理論」という。

出口戦略もなく、このまま異次元の金融緩和を継続すれば国債の信用下落、日銀の経営にも影響することは多くの学者が危険を忠告している。

そもそもアベノミクスこそ正統派経済学者にとってはばかげた政策で、アホノミクスと同志社大の浜先生は言いのける。

日銀は何故、物価を2%まで上げなければならないのか。このためには今まで経験したことのない成長率を確保しなければならないので無理なのだ。

一方で、物価は0%付近で安定しているし、雇用も内容にもよるが今までにない好成績だ。日銀の仕事は物価の安定を考えると今は安定していると言える。

安倍政権、黒田総裁になって「2年で2%」と語呂の良い目標を掲げたが、既に6回も先送りし黒田総裁に任期中は無理だ。2%目標が現実に合っていない。

白川総裁の時は、取り敢えず1%を目指し、達成後に更なる上を目指すと言う目標だった。そのためにも量的緩和は継続していた。それを黒田総裁になって一挙に2%、異次元の量的緩和で大量のカネを市場に流すことを決めた。

一時は効果があったが長続きはしなかった。マイナス金利など手を替えるが、今では80兆円から60兆円に実績として縮小している。

国会で出口戦略を野党から聞かれたとき、安倍総理は「未だ2%を達成していない」と否定したが、前原議員の質問などで日銀も出口戦略を考えているようだ。

おまけにリフレ派の浜田内閣府参与までシムズ教授の説を聞き目からウロコが落ちたとアベノミクスを見直すと言い出した。

安倍総理は今まで正しい問題提起をやっているか。

憲法改正を自民党案で促進し2020年に制定するという。働き方改革は過剰労働を防止できるか。企業の儲けを家計に再分配する官製賃上げもままならない。国会運営で強行採決したテロなど準備罪は捜査機関を利するが国民の批判が大きい。対ロシアでは北方4島返還問題でまず、経済支援すると言うがプーチンにやられっぱなしではないか。対北朝鮮では打つ手がない。経済制裁というが北は160ヶ国と交易があり中朝貿易の額など目じゃないという。


「正しい問題提起なら間違った答えは修正がつく」とドラッガーは言う。野党の追及で修正が効く問題提起を安倍政権、与党は しているのだろか。

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