2017年9月19日火曜日

解散・総選挙:最後は「バンザイ」か「私の力不足」で終わる

解散・総選挙も本決まりのようだ。安倍総理が国連出席から帰ってから決めるという。国会で議長が解散を宣言すると「バンザイ」三唱で議員は散っていくが開票結果も「バンザイ」か「私の力不足」で終わる。大義名分がないと言うが「今の民進には勝てる」が大義なのだろう。後はとってつけた屁理屈だ。

何時も思うのだが解散で「何故、バンザイ」なのか。再び国会へ帰ってこれる人もいれば叶わない人もいるのだ。今ではバンザイをしない人もいる。「次の国会はキッといい国会になる」とでも思っているのだろうか。

実際に選挙戦になっても候補者は大変だ。

有権者周り、小集会、祭りやイベントに出て顔と名前を売る。選挙カーでは「○○です。兎に角名前を覚えてください」、「私を国会へ送って下さい」「私に働かせて下さい」の連呼、政策というと政党が掲げている政策で自分は何がやりたいのか分からない。

駅前で本人とビラ配り2人で街頭演説している姿を見る。余程のことがないと立ち止まって聞いてもらえない。あの「政権交代してみませんか」と民主党が訴えたときは違っていた。候補者に歩み寄り握手し激励する姿をよく見た。今では知らん顔して通り過ぎる。

党首の街頭演説を聴きに行ったことがあるが、民主党の野田代表はうまかった。理路整然と話しかけ「政治を前に進めるか、後戻りさせるかの選択だ」と訴えていた。一方の安倍さんの演説は記憶に残る内容はなかった。

それでも自民党が政権を取り戻す時は自民の候補者は皆「市場にカネを流せば円安になる。当然の話だ」と訴えていた。長い期間円高に苦しんでいたので有権者には耳触りが良かったのだろう。

又、本人がいくら政策を訴えても政党の代表や要人に不祥事があると影響は大きい。そこは最初に「謝る」しかない。選挙期間中の選挙情報見ればそこのところは分かる。

でも、議員にしてみれば国会議員になってやりたい仕事は持っていても、議員数が多い政党ではやりたい部会に入れない。専門とする仕事に就けないので不倫(?)に走るのか。一方で、議員数の少ない政党では幾つかの部会を掛け持ちする事になりじっくり勉強できない不満もあるようだ。

有権者に華やかな姿を見せる時というと国会審議でのNHK中継だが、それが出来るのは数少ない論客で駆け出し議員には無理なのだ。

今、有望な候補者が見つからない政党が多い。政党が乱立しているが玉は良いのが欲しいのは当たり前だ。新聞報道によると小池新党でも「自民党議員を引っ張って来ないと」という危機感はあるようだ。

維新の会も小池新党も勉強会を設立し「良い候補者」を発掘しようとしているようだが即戦力になる候補者というと自民党などで鍛えた議員か。

カネを掛けずに当選の可能性があるとすれば知識人、ジャーナリスト、学識経験者だろう。そういう人に声を掛けると「家族のあらぬ事まで暴露されるのは御免だ」と断られる場合が多いという。

今回も又、同じような選挙の繰り返しだ。「今の民進には勝てる」が大義だとすれば、余りにも不純すぎる。憲法に言う解散・総選挙の趣旨とは大違いだ。でも勝敗は「安倍総理が信用できない」、「他の内閣よりマシ」を野党共闘でどう戦えるかだろう。

投票締め切り20時の投票開票が始まった瞬間に「当確」が出る。出口調査とメデイアの独自調査で判定しているのだろうが有権者は何で判断したか、候補者は何で判断されたのか考えさせられる瞬間だ。「バンザイ」もあれば「私の力不足」もあるのだ。


落選者は次の日から辻立ちをして約3年後の解散・総選挙に備えるのだ。

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