2017年11月20日月曜日

「排除した」つもりが「排除されてしまった」小池都知事か

小池さんが希望の党の代表を辞任した。当然だろう。「排除した」つもりが「排除されてしまった」のが小池知事なのだ。都民はバカではなかった。信望を無くしたのだ。国政どころか都政職への影響が出てくる事態になった。

葛飾区議選がだめ押しになった。5人中4人が落選、当選した候補者も旧民主党出身者だった。選挙中、「小池さんは嫌いよ」というテレビニュースを目にしたが、そのきっかけは誰でも思い出す「さらさらありません。排除します」発言だった。

やっと小池劇場は終わり、落ち着いて国会審議に注目できるようになった。小池さんのコメントを求めて追っかけるメデイアのバカ姿を見る機会も激減した。

最近の朝日新聞で民進党と小池新党の合流の裏話(?)を知ることが出来た。前原さんは「全員合流、護憲派などいない」と言えば、小池さんは「憲法改正、安保法制は守る」と保守政治家を目指したという(朝日新聞2017.11.19)。

「排除の論理」はそこら辺から出て来たようだ。側近の1人から民主党設立時の鳩山さんが竹村さんの参加を排除した話が出ていた。この件は私もよく覚えている。

さきがけ出身の鳩山、竹村さんらが日本新党の細川さんらと連合政権を設立したが、9ヶ月ほどで細川さんが退陣した。細川さんの退陣には東京佐川急便の渡辺さんとの「政治とカネ」の問題で自民党が追求していたし、竹村さんとの不仲のきっかけは深夜の唐突な福祉税提案事件だった。細川さん小沢さん、財務省が目論んで官房長官だった竹村さんを外して検討、提案したことだ。

竹村さんは翌日の記者会見で「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」と憮然と吐き捨てたのだ。

その後、民主党との合流になるときに鳩山さんが竹村さんの参加を頑なに拒否したのだ。鳩山さんは政党設立時の出資者だから発言は強い。竹村さんが北朝鮮に通じているのが細川政権退陣のきっかけという説もあるようだが、どうなのか。
この鳩山vs竹村の戦いから出て来た「排除の論理」を小池vs民進党で持ち出したのだから判断ミスがあったのでなないか。案の定、女性有権者は小池支持から離れていった。

前原さんも政局には弱い。相手を信じ過ぎて判断を誤るケースが他にもある。永田偽メール事件だ。当時の武部幹事長の息子さんのカネに絡む事件だったが、自民党議員の中でも「偽メールだから注意しろ」と忠告する議員もいたが、何故か信じてしまった。「明日、はっきりします」と自信を持って記者会見していた姿を覚えている。

小池さんを頼って群がった連中はどうなるノか。

50人足らずの希望の党は政策如何にもよるが、自民党との補完政党として存在価値が薄まっていき、行く行くは小政党かどこかの政党と合流するしかかなくなるのではないか。

民進党を早々と離れた連中は迷うだろう。有権者が支持するかどうかだ。東京3区から出て小池新党に加わった松原さんは落選し比例区で復活した。テレビで「良かったのか」と聞かれて「そこは微妙だ」と答えていたが、本音だろう。

小池さんは「サポートする」と言っているが自分の知事職としての仕事が大変だ。豊洲問題、東京オリンピック問題が残っている。うまく行っていないようだ。失敗=失脚だ。公明党が離れ、自民党が押してくれば知事解任の可能性も出てくる。


石原さん、猪瀬さん、舛添さん、そして小池さん、どうして東京都知事にまともな人が出てこないのか。東京都は役人がしっかりしているので知事がダメでも7割はうまく行くはずというし、財政は裕福で国からのカネは必要無い。だからミーハー受けするダメな知事でもやっていけるのだ。

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