2017年11月10日金曜日

加計学園疑惑追及:野党が新しい信憑性のある資料が出せるか

加計学園疑惑事件追及が行き詰まっているという。野党が追及のために新しい信憑性のある資料が出せるかが大事になってきたというのだ。そして今まで追求の中心だった民進党議員が今回の3分裂で分断され疑惑追及の行方は不透明になったともいうのだ。

これは日本の政治風土にも大きく関係する。「主権在民」、国民の知る権利、公明公正な行政、全てを忘れた政治家、官僚が巻き起こす政治の不正事件なのだ。

こんな自民党政権で憲法改正など論じる資格はない。

特別国会開催で、加計学園疑惑が追及されるが、テレビのコメンテーターは攻める野党が新しい証拠を出せるかがポイントになると言う。でも野党がそのような資料を入手できるかは不透明で、安倍総理、政権の逃げ切りとなる。

考えてみよう。野党などの入手法は限られており関係官僚などの考え方1つだ。

こう言う場合、情報公開法で関係資料の公開が要求できるが、出て来た資料は黒弁では何も分からない。国会審議で野党議員が何時も手でかざし抗議するが改善されない。

メデイアや野党議員に関係官僚などがリークする場合が多いが、与党、政権は「本物かどうか」と疑問を呈する。否定され通しでは議論は平行線だ。面白いことに財務省は期間が過ぎたら自動的に資料を削除しているから資料は存在しないという。

森友学園疑惑で前財務局長が繰り返し答弁していた。答弁の功績を認められ国税庁長官に移動したが、記者会見も開けないまま市民団体から辞職勧告の署名活動が継続しているという。

税務署で「関係書類は」と要求されたら自動的に廃棄していると抗弁すれば良いことになる。

週刊誌などで報道された記事をかざしての国会審議も不発に終わる。そういう資料での質疑は避けようと申し合わせがあるらしい。それでも野党議員は追求を続ける。

加計学園の獣医学部新設は、新しい資料も出てこないうちに設置審が設置を「可」とする答申をしたというニューが流れ文科相が最終決定するらしい。

でも審議会委員が「学生数のバランスが悪い」など疑問も残るが「ノー」と言えない雰囲気で法的問題もなく仕方なかったという。審査意見も当初は「警告」だったが「実習計画が改善されていない」などの意見が出されていたらしいが、戦略特区事案だったことが審議に影響したのではないかとテレビでコメンテーターが解説していた。

通常の学部新設の審査ではなかったと言うことだ。背景に政治臭がし、元・前川事務次官が文科省の公正公平な行政から外れての審査だった指摘したのだ。

でも法的問題はなかったと言うが交付金、助成金などの申請がされており、建設費が非常に高いという見方もあり詐欺罪で告発されている。しかし忖度して不起訴という手もある。

安倍政権は政策決定に〇〇審議会、〇〇諮問会議などYES MANをそろえた会議に政策を提案し賛成でお墨付きを得ている。そこにチェックマンなどいない。ほとんど総理が出席するので1時間ほどの会議で事前に打ち合わせがされているのではないか。

どうすれば良いのか。

政権側が設置する審議会などに野党の政策マンを入れること、与党野党の勢力図をバランスさせること、要は政治風土を替えることではないか。

でも野党、政党が代わっても情報公開は難しい。「希望の党」の小池さんを見てみよう。知事選などでは情報公開、自民都連、都議会をブラックボックスと批判していたが、自分が立ち上げた「希望の党」は真逆の党運営で失速した。

言うのは簡単だが、情報公開、開かれた政治は遠いのか。利権者という固い岩盤を崩すことが大事なのだが、自民党など政党は利権でもつれ合っているのだ。



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