2018年1月9日火曜日

AIとは:所詮は人間が作り、人間が利用する、人間の仕事を支援するだけ

最近の新聞にはAI(人工知能)の進化と用途が広がっているニュースが目立ち、うっかりすると人間の仕事を取り上げスキルの低い私たち人間にとっては脅威になるという。しかし、所詮は人間が作り、人間が利用する物、人間の仕事を支援するだけだ。AIでAIを作って行くなど出来ない。

一時問題になったのが株の売買にAIが利用され各社が売買の条件をプログラムしたシステムを提供しているために瞬時に大量の株の売買が成立し大きく株価の変動を来すことで問題になった事がある。市場の経済情報が変わった瞬間にAIが判断し投資家が売り、買いの行動する。

以前は、株の変動があった時でも投資家は企業を育てると言う意味合いが有りすぐには売買に参加せず大きな変動はなかった。最後は投資家が判断していたのだ。人間の判断が加わって安定した株取引が出来たのだ。

今は、60%が海外投資家で欧米の経済情報が瞬時に影響する。要は儲けを最大限にできれば良いのだ。安く買って高く売る。

ところが今では、事務処理、生産、商品開発、需給動向、医療、高速交通機関など広い分野でAIが活用されている。多数の通行人から特定の人間を追跡することも出来るし、瞬間の異常行動から犯罪を見つけ出すことも出来る。

要は、人間の判断条件、判断結果などルールか決まっているものはAIによる自動化が可能なのだ。だからそういったルール化、ルーチン作業になっている部分は大いに活用できる。

異常の処置など人間がうっかりすると見逃してしまうことも人間に警告してくれる。

でも大変な事もある。AIに任せっきりにしていると緊急事態が発生したときに人間が自分で処理することが出来ない事例も出てくるはずだ。今までも停電時にどうなったか考えてみよう。

西日本JRで新幹線が重大な異常が発生しているのに走行を続け、あわや重大事故を起こすところだった事案が発生した。後の検証で列車を止めて点検すべきだったという。新聞によると運転員、保安員、運転司令員などの判断が良かったか、そしてJR西日本からJR東海に運転担当が移ったという長距離運転の安全管理が問題になった。

それぞれの担当者がその時点で判断して運転継続、途中駅で運転打ち切りの判断をしたのだろうが、そこに問題があった。

これなどはAIで厳密にルールを決めプログラムしていれば異常が分かったときに即運転中止になったはずだ。

勿論、異常状況から原因、対策がしっかりしていれば話だ。「即、運転停止だった」と言うのであればそのようなアルゴリズムが出来ていないと役に立たない。

AIってそういうものだ。人間がどう判断するか、判断すべきだったのか。最後は人間の仕事だ。


関連記事
2018.1.1掲載
2018年には新しい理論「テクノ社会主義」が台頭し始めるか

0 件のコメント: