2018年3月11日日曜日

米朝首脳会談?:あれだけ口汚くののしり合っていた2人が何故


急転直下米朝首脳会談の可能性も出て来たが、あれだけ口汚くののしり合っていた2人が何故という感じだ。手の平を変えたように満面の笑みで文・大統領の特使を迎え入れ早い時期のトランプ大統領との会談を希望したという金委員長の本音は何か。

ついでアメリカでの特使の報告を聞いてトランプ大統領は即座に「会おう」と決断したそうだ。

トランプ大統領は中間選挙を控え共和党内でも人気が低い。支持者の維持のために斜陽の鉄鋼、アルミの輸入に関税をかけるなど保護主義を打ち出しているが、なんと言っても人気挽回は今まで失敗を繰り返していた対北、朝鮮半島の平和に貢献出来ることだと判断したのだろう。

対北政策は「すべてテーブルの上にある」と軍事行動も視野に入れての対北威圧行為を繰り返していたが、欧州などを始め「対話路線」の要求も増えてきた。軍事作戦は混乱を招くだけだ。

新聞報道では「5月末までに」と期限が切られているが、今までのハードルをどう乗り越えるのか。対話が成されている間は核・ミサイル開発は凍結するらしいが北の約束は信用できない。だから多くの知識人は「時間稼ぎ」の可能性を主張する。

直ぐにトランプー金会談ではなく事務レベルでの調整がされるだろうが、北には対北専門家が控えているが、トランプ政権には対北専門家が不在らしい。だからこそ思い切ったことが出来るという見方もあるが老練な北だ。交渉過程でどんなことを言ってくるか分からない。

金委員長の気に障ることでも起これば即、ののしり合いが始まり約束も反故となるだろう。

でも今回は従来とチョット様子が違う。安保決議、各国の経済制裁強化の効果が出て北の国内の経済情勢は悪化しているらしい。このまま行けば飢餓のために国内暴動の発生も危惧され、金委員長は金体制維持のために諸国との関係悪化を修復のため取り敢えず米国との改善を促進し、制裁緩和、経済援助を求めているのだろう。

以前にも国内飢饉のため暴動を心配し金一家が国外に逃避するための偽パスポート問題が出たことがある。

金委員長の本音は金体制の安全、維持なのだ。そのためには核/ミサイルも凍結しても良いと言うのだ。

米朝会談に向けて専門家の意見も分かれている。「朝鮮半島の平和へ第一歩」「何も期待はできない。リスクのみ」と別れているが、金委員長の本音は金体制(王朝)の維持でしかない。抱えている人権問題、テロ国家、違法行為による外貨稼ぎは変わらないだろう。全てが金体制の維持のためだ。

米朝会談はリスクの方にかける。

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