2018年3月10日土曜日

【想定】森友問題:「まずい」と思っても権力には逆らえない官僚の悲哀


森友問題は「まずい」と思っても権力には逆らえない官僚の悲哀を目の当たりにしている。森友問題で政権が「真実」を隠せば隠すほど深みにはまり、ついにはあってはならない担当者の犠牲、当時の理財局長の辞任までに発展した。

それでも国会は混沌とし野党は事実追求へ、与党もこれでは自民党政権に不利になるとみて野党に理解を示す結果、「文書管理は財務省」(菅官房長官)と言うことで財務省が何らかの手を打つ事を期待している。

事件を想像するに、近畿財務局の担当者は森友学園、元理事長夫妻の小学校建設計画には安倍総理夫人、安倍総理自身の応援も得ているというコメントで担当者は「この計画は尋常ではない」と考え報告書類にも「特例的に」などの記述、詳細には口頭での説明で安倍総理夫妻の関わりを説明したはずだ。

担当者が上司に報告すると「事の重大さ」に驚いた上司は本省の理財局にも報告を挙げ、「どう対応するか」お伺いをしているはずだ。

上層部に行けば行くほど権力層に弱く、「意向に沿うよう手続きを」と指示したはずだ。

理財局長も問題が問題だけに財務大臣にも報告したが麻生財務大臣は「安倍さんがそんな事をやっているのか」と思ったはずだが特に何の指示もせず聞き流していたのではないか。

だから今回の疑惑にも自覚が足りない。

上層部からは「面倒を見るように」と指示された担当者は従来の手続き、公平公明な行政を考えると「まずい」と思っただろうが、権力者には逆らえない。

できるだけ森友学園側の意向に沿うように曖昧な土地価格の算定になり、8億円という巨額なねびきになり検査院からも曖昧さが指摘された。

忖度は底知らずで問題が明るみになってからは忖度したと思われる表現は削除、書き換えられた。民間団体が大阪地検に告発した。

国民の公僕たる国家公務員が国民を裏切る背信行為に出たのだから国民、納税者の怒りは大きくなる一方だ。

政権は何とか幕引きをしようと考えたのかどうか知らないが佐川・国税庁長官の辞任を決めた。当時の担当局長で説明の不手際の責任をとったという。

佐川長官の辞任で、記者から麻生大臣の辞任の意向を聞かれると「辞任はかんがえていない」といい。これには自民党内からも批判が出ている。

麻生財務相辞任となれば安倍総理の責任も出てくる。今、官邸はどう収束させるか、いい男達が雁首そろえて悪巧みをしているのだろう。こう言うときが一番人間の脳は活性化すると言うのだ。

官僚は「まずい」と思っても時の権力には逆らえないのだ。寧ろそういう事態を起こさせた安倍総理の責任は重大だ。

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