2018年4月1日日曜日

もし逆だったら(2):佐川さんが本当の事を証言していたら政局は


佐川さんが27日の証人喚問で正直に本当の事を証言していたら政局はどうなっているか。佐川さんの大阪地検の処分はどうなっているか。民主主義を守るため国民の責任が問われる事になっていたのだ。

「政治家からの指示はありませんでしたよネ」との自民党丸川さんの問に佐川さんは「ございませんでした」と明確に答えたが、その他の質問には「刑事訴追の恐れ」を理由に40件にわたって証言拒否だった。江田議員をして「証言拒否は自らやったと自白しているようなものだ」と真っ当な追求をしていた。

国権の最高機関である国会で証言拒否して、大阪地検ではどう答えるのか。「はいやりました。全て私の責任です」と官邸好みのことを言うのか。

佐川さんは証言拒否せず、真実を話していたらどうなるか。たとえば・・

Q「政治家からの指示があったか」→「ございました」

Q「官邸の誰が指示したか」→「首相秘書官、内閣官房副長官からです」

Q「安倍総理夫人が記録に載っていることを知ったのは何時か」→「国会で問題になったとき、直ぐ決裁文書などに目を通した時、はじめて知った」

Q「どう考えたか」→「総理マターで忖度した可能性があり、まずいと思った」

Q「文書改ざんを指示したか」→「国会で答弁するために作成した答弁書を読み込んでいたが、以前からの整合性を考えると疑問だらけの内容に唖然とした。一貫した答弁をするためには「記録はない。破棄した」で通すしかなく文書書き換えを指示した」

Q「答弁書は官邸に提出したか」→「首相関連でも有り当然だ」

Q「官邸からの支持は」→「今は安倍政権を守るとき」と

Q「国会へのウソ答弁、文書の書き換えをどう思うか」→「この問題の本質は国有地を格安で払い下げた経緯であり、私は一切関係していない。前任者の責任だ。国会へのウソ答弁については国民の皆さんに大変申し訳なく思う。

Q「公文書の書き換えは刑事罰に該当することを知ってのことか」→「当然知っている。一官僚の判断で出来ることではない。関係した職員に申し訳ない」。

これが実体であったかどうかは佐川さんしか知らないことだが、このような証言をしていたらどうなるか。

国民は佐川さん良く本当の事を証言してくれた。文書書き換えは一局長でもやれないことぐらい国民は知っている。政治家からの関与は十分に考えられている。安倍総理も国会の審議で「政府が決めたことを行政が実行する」と発言していた。総理や政府が決めたことを官僚は実行するのだ。

佐川さんの評価は上がり、大阪地検の処分でも既に社会的制裁は被っていることを考え情状酌量の処分になるのではないか。

麻生さんは財務大臣として引責辞任だ。TPP11と森友問題とどちらが重要かと無責任な発言で顰蹙を買う

大阪地検は官邸、財務省、佐川さんら関係した役人らへの家宅捜索を実施するが、既に重要なメモ、文書類は破棄されているはずだ。

国会は佐川さんの前任者や野党の要求する関係者の証人喚問へ。

そして安倍政権は総辞職、臨時自民党大会を開き、安倍さんの後継者を選任、新しい内閣の発足と言う事になるか。解散総選挙も考えられるが今の野党では国民の信託を受け連立内閣を構築するのは無理だろう。

憲政史上まれに見る安倍総理夫妻による大疑獄事件も安倍総理辞任で幕引きか。

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