2018年4月10日火曜日

シビリアンコントロールも出来ないのに憲法で自衛隊を明記するのか


シビリアンコントロールも出来ない防衛省なのに自衛隊を憲法で明記して良いのか。次から次に暴露される自衛隊の日報隠蔽に、安倍総理も「シビリアンコントロールに対し疑念や不信感にも答えられるように全力で取り組む」と国会で答弁した。

久しぶりにシビリアンコントロールという言葉を聞く。昔の憲法関係の教科書を検索しても「文民」はあるがシビリアンコントロールという語句はない。

憲法66条2項に「内閣総理大臣その他の国務大臣は文民出なければならない」と記されている。解説には「職業軍人の経歴がないこと」という。平和主義政治を守るためだ。

防衛省による自衛隊の日報隠蔽を受け前任の稲田防衛相の時に文言は曖昧だったが、口頭で調査を依頼(?)、統合幕僚監部が各自衛隊に調査を依頼したそうだが日報も沢山あり調査にも齟齬があり、稲田大臣は当時「存在しない」と国会で答弁していた。

しかし、国会で野党の質問に小野寺防衛相は日報の存在の発見を公表した。これが隠蔽していたのではないか、シビリアンコントロールが働いているのかという疑念が出て来たのだ。

防衛大臣は文民、最高指揮官の総理大臣も右翼的ではあるが文民で文民が防衛省をコントロール出来ている格好になっているのは間違いないが、防衛省内での制服組と背広組に何かありそうだ。

文民の防衛相の立場が怪しくなってはシビリアンコントロールも働かない。

更に各政権での防衛大臣の任命に問題があるのではないか。小池さんや稲田さんの女性に防衛の責任を担当させるが専門的知識もなく、ただサプライズを期待しても任命になっていないか。

制服組にも不満があったのではないか。安倍総理がトランプ大統領と会談したとき、「お前の国は女性が防衛大臣か・・」と皮肉っていたと新聞に出ていたが日本は大丈夫かと世界は見ている。
政権の防衛大臣任命にも配慮が必要ではないか。

その上で、憲法92項での自衛隊明記の是非を論じるべきだ。メデイアの世論調査で、「文民統制が出来ているか」との設問に「出来ている」9%、「出来ていない」78%で国民は疑問に思っている。安倍総理の意向が先行するのではなく国会審議を十分にやるべきではないか。

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