2018年4月22日日曜日

エリート官庁に何が:国有地払い下げ、文書改ざん、セクハラ事件で財務省は


どうした、エリート官庁の財務省に何が起こっているのか。安倍総理のお友達に国有地の格安払い下げ、安倍総理夫妻の関与を隠すために公文書の改ざん、削除は民主主義の根幹を揺るがす事態、そして事務方トップの事務次官のセクハラ疑惑での辞任劇、所管大臣としての麻生財務大臣の引責辞任要求と財務省は我が国の行政の現状をさらけ出しているのか。

安倍総理は国会で野党の質問に「政策は政治家が作り官僚は推進する」という意味の発言をしたことがある。安倍政権の打ち出す政策を推進し、責任を問われれば安倍政権を守る。そうすれば官僚の出世は間違いない。国民は簡単にだませると思っているのだ。そして財務省にはノーパンしゃぶしゃぶの破廉恥事件があったがその古い体質は残っているらしい。

森友問題で佐川さんを矢面に立たせ影をひそめていた事務次官の福田さんだったが、あろう事かセクハラ問題で表舞台に出て来た。福田さんは佐川さんが辞めるときに「政治家から指示があったのか」と聞いたら「佐川さんはございません」と答えたと国会での質問に太田理財局長が答えていたことがある。

ところが今何故、

セクハラを訴えたのはテレビ朝日の女性記者らしい。森友問題を取材していたが、次官から電話の誘いがあり取材で会うようになった。何度かあったが次第にセクハラ発言が有り怖くなって録音したらしい。事務次官から直接電話があれば名誉なことと思うのは当たり前だ。

会社に訴えたが埒があかず週刊新潮に情報提供したという。会社は正式に抗議したと言うが女性記者の訴えに適正な処置が出来なかったが、情報を週刊誌に流したことはまずかったという。

でもどうして東大を出、国家公務員試験更には司法試験にも合格していたエリート中のエリート福田さんがそんな行為に走ったのか。

セクハラ行為は世界的問題になっている。分からないはずはなかったはずだ。頭の良さと道徳観は別物なのか。そうとしたら銀行のMOF担当から誘われ陽気になったノーパンしゃぶしゃぶ事件も理解出来る。
まずいことに、東大医学部、ハーバード大を出た新潟県知事の米山さんも女子大生との援助交際で辞任するらしい。米山さんは独身で「好かれたい一心」でおカネを与えたという。弁護士なら分かっているはずだ。

この件もあって福田さんはセクハラを否定し裁判で戦う姿勢を見せたが米山さんが辞職でもすれば整合性がつかず早めに辞職を決意したのではないか。

麻生大臣は福田さんを評価していた。だから事務次官にさせたのだろうが任命責任を問われ「適材適所だ」と強弁したが、チョット感覚が違っている。

5年間も財務省を所管しながら森友問題での国有地格安払い下げ、公文書改ざん削除を本当に知らなかったのか。報告を受けていないとしたら事務方に馬鹿にされた者だが、知っていたとしたら「安倍さんのやったこと」と安易に考えていたのではないか。

安倍政権でNO2とは言え、長期に在位する弊害が出て来た。

情報番組でも福田、佐川、迫田さんは同期入省という。「花の○○期ですね」と言うと「悪の○○期だ」と言って情報番組のコメンテーターが笑わせた。

「私は私大だがどうして東大卒が・・」とも言う。皆不思議なのだ。

ノーパンしゃぶしゃぶ事件で銀行局は金融庁に分離された。今度の国有地格安払い下げで国有財産を管理している部局はどうなるのか。「財務省解体論」が出ているが財務省が威張るのは予算作成権を握っているからだ。誰かが言っていたが予算査定では若手の主計官に各省庁はトップクラスの官僚が当たるらしい。誰が見ても「オレは偉い」と勘違いするモノだ。

官庁は一度配属が決まると一生涯変わる事はない。一度民間との交流を促進していたがどうなったか。また縦割りでなく、横の繋がりで他省庁との人事交流も大事ではないのか。予算を査定する側と査定される側が変わる事も大事では無いか。

誰でも「おっさん」になると若い女性と話しがしたくなるものだ。銀座の高級クラブで自費で遊べば良い物を手っ取り早く記者クラブの女性を相手にしてしまった。
佐川さんも福田さんも退職金は5000万円を超える。何もなく退職を迎えれば天下りで更に億単位のカネを得ることが出来る人生だったのだ。

佐川さんは安倍総理を守るために役人人生を棒に振ったが福田さんは欲情を達成しようとして人生を棒に振った。

記者から「人生をどう考えるか」と質問され苦笑いしていた姿が印象に残った。



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