2018年5月19日土曜日

麻生節の是非;政治家には政治をわかりやすく解説する必要もあるが


麻生さんの発言が物議を醸すときもあるが、政治家にはわかりやすく解説する必要もあるのではないか。

以前、今は亡き塩川さんが財務相だったとき、日本の財政を「母屋ではお粥をすすり離れで子どもがすき焼きを食っている」と表現したことがある。一般会計は国会で審議され無駄も指摘されるが特別会計は国民の目に晒すことがない。官僚が好き勝手にやっていると言う意味だったとおもう。

そんなに特別会計は無駄が多いのかと疑っていたが、民主党政権時の「事業仕分け」で説明に右往左往する官僚を見て「なるほど」と納得した者だ。

今の閣僚の中で暴言、放言の多い麻生さんだが、時には良いことを言っている。

経済財政審議会で財政出動を主張する委員が多いが、麻生さんは財務大臣として「財政出動より民間出動だ」と言っていた。景気対策に政府は財政出動をするが成果がなければ赤字の上積みに終わる。麻生さんは民間に設備投資しろと言ったのだ。

最近財務省事務次官のセクハラ不祥事が問題になったとき、「セクハラ罪ってない」と発言、一見正しいことを言っているがセクハラを擁護する発言としてまずい。自分の任命した事務次官の不祥事だけに責任が自分にも及ぶことを考えたのだろう。

他人のことには厳しい発言を繰り返す麻生さんにとっては、今回の事案では即刻引責辞任した方が良かったのではないか。

アベノミクス(?)で経済は好転し各社利益を出しているが「今時、利益の出ない会社は経営者に問題があるのではないか」と言う意味の発言を何回か聞いたことがある。

経営者も頑張っているのだろう。でも国内需要不足で大企業は手っ取り早くM&Aに突き進んでいる。その結果経営の失敗を招く。東芝、富士ゼロックス、シャープなど厳しい。バブル時はアメリカの一等地のビルを買い占めバブルが弾けて大きな損失を出したことがある。
日本企業の経営不振で台湾、中国、韓国の企業に買い取られる羽目になっている。自治体が税金で誘致した工場ごと海外の企業に身売りされているのだ。

麻生さんだったらどう言うか。問題は国内需要の不足なのだ。

米朝会談のシンガポールに金委員長は40年代モノのイリューシンと言うロシアの航空機を使うと言う。誰が見ても「危なっかしい」、無事に往復できるのかと心配になる。

麻生さんは「あの何となく見てくれの悪い飛行機がシンガポールまで無事に飛んでくれることを期待する。途中で落っこちたら話にならない」と話したそうだ。

トランプ大統領や安倍総理の外遊を見ると2機が用意され同時に運行される。故障に対応するためだろう。本当にシンガポールで故障でもしたら帰って来れないではないか。運行責任者は銃殺刑に処せられるだろう。

そういうこともあって米朝会談中止のけん制を始めたのか。

新聞報道で面白い記事が載っていた。

石破、石原、安倍さんが総裁選を戦ったときの人物評だ。

「暗いやつを選ぶか、あんまり頭の良くないやつを選ぶか、だったらお腹の悪いのが一番良いぐらいじゃないか」と。暗い奴は石破さん、頭の悪いのは石原さんそしてお腹の悪いのは安倍さんだ。結局は安倍さんを選んだという。

では、麻生さんは自分の事をどう評価しているのか。

「べらんめい調で口は汚いがシンは良さそう」とでも言うか。国民はそう思っていないか。

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