2018年5月23日水曜日

日大アメフトの危険タックル:矢面の宮川さんは謝罪会見、否定コメントの日大


日大アメリカンフットボール選手の危険タックル事件で実行者の宮川さんが日本記者クラブで顔出し謝罪会見を実施した。20歳の学生としては立派な態度だったと思う。一方で監督の責任を否定するコメントを発表した日大は何を考えているのか。

真面目な宮川さんをマインドコントロールし内田前監督が「相手のQBがけがをして秋の試合に出れなければ得だ」と危険タックルを暗に指示したことになっている。

日大は監督ではなく、コーチが「QBをつぶせ」「思い切ってプレーに当たれ」といったという。

記者会見での宮川さんの説明を聞いていて、いろんなことを言って宮川さんに危険タックルをさせ相手のQBに怪我をさせようと誘導したように思える。実際に試合のシーンを見るとボールを持っていない相手方QBに難しい、危険なタックルをしているのが確認できた。

宮川さんの発言も傷害罪で告発され受理されているので弁護士とよく打ち合わせした結果だろう。20歳とは思えないほど立派に見えた。

宮川さんは真実を話す一歩としての顔出し謝罪会見、責任の所在は自分にあり反省、今後はアメフトをやるつもりはないと決心したようだ。

一方、傷害罪としての立件はあるだろう。監督の発言は傷害罪の故意犯に該当する。

宮川さんはどうなるか。ボールを持っていなかったとはいえ、試合中の行為、本人は社会的制裁を十分受け、アメフトもやめると決断している。さらに相手方と示談でも成立していれば、まだ若いので不起訴処分になるのではないか。私が検事だとそうする。

一方の内田前監督は教唆犯として処罰されるのではないか。宮川さんより罪は重い。

それにしても日大は初動判断を誤った。内田さんがすぐ謝罪会見し「責任を取る」形にすればよかったのだが監督はやめたがNO2としての常務理事は辞めなかった。

これで大学のやり方に批判が集まれば来年の日大の受験者は大幅に減るのではないか。日大ほどの大きな大学は受験生の受験料が経営に寄与する傾向もある。

今回の一件で反感を買い受験生が減るということは日大の経営にも大きく影響するだろう。どうしてそういうことを考えずに逃げ回っていたのか。大学より学生のほうが立派だったと見えた今回の宮川さんの謝罪会見だった。

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