2018年5月16日水曜日

世界を混乱させる?:功を焦るトランプ大統領の外交


トランプ大統領の功を焦り過ぎ次々と打ち出す外交が世界に混乱を巻き起こしている。中には競争心を煽ったのかオバマ大統領潰しの政策も見え国内で片付く問題ではなく簡単には済まない。

16日には北が米韓共同訓練を批判し南北閣僚会談の中止を言い出した。無期延期だそうだが、迫る米朝会談中止も匂わせた。識者は「何時もの通り、それ見たことか」と言うことだが急ぐトランプ大統領に警告になった。

一番世界を驚かしたのは米大使館をイスラエルの首都であるエルサレムに移したことだ。当然パレスチナ自治政府は猛反発、パレスチナvsイスラエルの抗争が激化、中東和平は厳しくなってきた。中間選挙狙いで支持者にアピールしたのだろうが英、仏、独は反対、日本も式典への出席を見送った。

米朝会談も非核化の内容、プロセスが曖昧だが「完全廃棄なら体制保障」の枠組みは出来ていたようで、インフラ、農業分野で米国企業の投資も考えられるという。最近は中国が表に出て来て米朝会談は米中朝会談の様子を呈してきた。
「朝鮮半島の平和維持、非核化は私の責任」とトランプ大統領は言うが、中国は人道支援で制裁緩和の動きだし、韓国籍の船舶が「瀬どり」をやっている現場を日本の警戒機が見つけたが韓国政府から「やっていない」という。

中国、日本に対する貿易摩擦は「アメリカ第一」、「保護主義」で対中国では関税の掛け合い合戦になっているが米国内にも農業部門では批判が高まってきた。
決してアメリカが得する政策ではない。国際会議の度に「保護貿易反対」の宣言が出ている。

これから北への「非核化」交渉が大詰め(?)を迎えているように思っていたが、2015年期限付きで6ヶ国とイランとの核合意が出来ていたが、トランプ大統領離脱すると言う。この合意には核保有を可能にする恐れもあるのだ。

これには北も驚いただろう。米朝で非核化の合意が出来てもトランプ大統領は途中で離脱するのではとの疑問が出ているらしい。

16日も米朝でけん制情報が飛び交っているが、米朝会談中止の可能性もないことはない。北は難癖を付けて主導権を握ろうとしている。

トランプ大統領は難しい交渉事に取り組んでいる。チョット間違えば世界は混乱に巻き込まれる。



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