2016年5月5日木曜日

米大統領選:クリントンvsトランプでトランプさんの現実味も

米大統領・予備選も共和党のクルーズさん、ケ-シックさんが撤退することになり民主党・クリントンさんvs共和党・トランプさんの一騎打ちになりトランプさんの現実味が出て来たが、そう簡単にはいかないようだ。

撤退を宣言した2人の支持者が、そのままトランプさん支持に回るとは限らないようだ。党内主流派も反トランプというし、共和党の無党派層が32%もいるとテレビの情報番組が伝える。

今まで、トランプさんはクルーズ、ケーシックさんに批判の的を絞っていたが、今後は対クリントンになる。どんな批判を繰り広げるのか興味深い。アメリカは恐ろしい。口汚く相手を罵倒すると批判されるはずだが、トランプさんが逆効果だ。

今回の米大統領選は従来の大統領選とは違って、政治家出身のクリントン、ブッシュさんが批判の的になった。選挙権はないが私もクリントンvsブッシュには飽き飽きしていた。

もっと違った政治家が出てこないのかと。

だから、サンダーズvsクルーズになることを期待していたのだ。案の定、ブッシュさんは早々と撤退を宣言し敗北を認めた。一方、民主党はクリントンさんが常に優勢な戦いを進めていたのだ。

一時、ニューハンプシャー州で民主党クリントンさんが大敗し、サンダーズさんが優勢となったのでアメリカの大統領選も面白くなってきたと思ったのだが。

ところでトランプさんの人気はどうしてか。民主党政権であるオバマ政権の弱腰外交、オバマケアーに批判が集中し、「偉大なアメリカ」、「強いアメリカ」を取り戻そうと、はっきり物を言う大統領を望んでいるのだ。

こうなったら例えトランプさんが敗退しても彼の問題提起は大きかった事になり、大統領がクリントンさんになっても無視できない事態になってきた。


でも、トランプさんは本当に何がやりたいのか。今までの放言(?)を大統領に決まった時にどう調整するのか。どうしてトランプさんなのかと反省するようなことがあってはいけない。

アメリカはいろんな問題を抱えている。


ステイグリッツ教授は、上位1%の富裕層寄りの政治、経済、司法制度から低所得者、中間層が元気になる改革が必要と言うが(「これから始まる「新しい世界経済」の教科書」(ステイグリッツ著 徳間書店 2016.2)、トランプさんは富裕層の一人だ。どう改革を進めるのか、早く知りたいものだ。

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